日産自動車、必ず再生できると信じている

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日産自動車、今期見通し引き下げも
必ず再生できると信じている

日産自動車の2020年3月期第3四半期累計決算は、売上高7兆5073億円、前年同期比12.5%減、営業利益543億円、同82.7%減だった。

期中の世界販売台数は369.7万台、前年同期比8.1%減となった。
通期見通しは前回より引き下げた。売上高10兆2000億円、前年同期比11.9%減、営業利益850億円、同73.3%減、世界販売台数505万台、同8.4%減、前回見通し比3.6%減とした。
来年度後半以降に、「新型SUVを北米に投入する」と内田社長は語った。さらに「2022年までのマイルストーンの見直しを行い5月に発表する。高コスト体質の見直し、実行力強化、社内文化の改革を果たす。変化にご期待ください」と内田社長は決意を示した。
質疑応答。
Q 2度目の下方修正の原因は?
A 販売台数が想定を下回った。固定費の削減は進んでいる。一歩踏み込んだ固定費の策定を検討している。中身が固まり次第、5月に発表する。
Q 再生をどのように果たしていくのか?
A 台あたりのパフォーマンスは出ているが、台数は落ちた。時間はかかるが、必ず再生できると信じている。どこにチカラを入れるのか、どの部分を見直すのか整理することが課題。
Q 2020年度の見通しについて。
A 少し時間がかかる。主力モデルが各地域に投入される。車齢が若返る。
Q 販売台数が落ちている。
A 固定費の削減を、費用を含めて徹底的に進める。場合によっては進める地域を断念することもある。
Q 捨てる地域とは?
A 断念せざるを得ない分野はもう少し深掘りする。
Q 経営責任は?
A 配当減は重く受け止めている。報酬減なども検討していかねばならない。
Q 特損が100億円多い。構造改革の資金は?
A 具体的な数字は言えないが、販売減で買掛金が少ないから。流動性は確保できる。適当な時期に社債を発行する。
Q米国の状況について。
A質の向上は進んでいる。日産の価値を引き上げららる。収益回復には時間をかける必要がある。バリュー達成に向けて進めていきたい。
グプタCOO、「量から質は変えた。5.2年の平均車齢が高い。2年間で8車種投入する。ディーラーははっきりとエンゲージしてくれる。全需が下がっている時には質が重要。ニューヨークショーにはグプタさんも行く。ディーラーとも話す。」
Q 関さんの退任について。
A すでに実行フェイズに入っている。進んでいる状況は全く変わらない。
Q中国について。
A バリューをしっかり提供していく。電気自動車はSUV等でニーズが増えてくる。電動化車両の地位も作っていける。
Qサプライチェーンについて。
A 日々、状況は変わっている。リカバリーを図っている。アシュワニCOOがリーダーとなってやっている。
Q来年度の業績について。
A 2020年度の予算策定について、時間をかけてやっていく。
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