マツダ、通期販売見通し5万台減らす!
通期営業利益見通し600億円変えず。
マツダの第3四半期累計決算は、売上高2兆5563億円、前年同期比2.5%減、営業利益323億円、同43.3%減だった。期中の世界販売台数は、前年同期比5%減の110.6万台だった。
なお、前回発表の通期営業利益見通しは変えていない。売上高3兆5000億円、前年同期比1.8%減、営業利益600億円、同27.1%減。世界販売台数は前回発表比5万台減の150万台とした。
質疑応答。
Q 新型コロナウイルスの中国事業への影響について。
A 現状では状況に合わせて対応したい。関連拠点が、上海、南京、長春の3拠点ある。14日まで不急の出張を見合わせている。10日以降については、地方政府の指示を注視する。サプライチェーンも含めて確認する。出来るだけ速やかに生産再開したい思いはあるが。従業員第一に考えたい。
部品在庫については、一定の安全在庫はある。長期化すると生産に支障が出る。中国部品の代替生産も検討していく必要がある。
Q 前回見通しに対して台数構成が悪化している。
A 出荷台数が1.1万台減少した。販売が5万台減ったのに合わせ在庫も調整した。販売の質的改善はしっかりやっている。
Q 中国での販売影響について。
A 新車投入で下半期から反転を目指した。7四半期ぶりに前年同期比プラスとなった。春節明けの状況を注視したい。
Q来期見通しについて。中計では横ばいと見ていた。
A 来期に向けて全体に厳しい。好調な市場が見当たらない。米国はステイできるかな。方向性としては、アメリカ、中国は3Qからプラスに転じているが予断を許さない。来期の予算策定に入っている。CX-30は今期7から8万台。来期は通年で20万台以上をしっかりやっていきたい。加えて原価低減も行う。2024年の最終年度へ向けて足場固めをしっかりやりたい。
Q 過年度法人税等の戻入れについて。
A 現法で税額が増えて当社は減った。米国での引当ての戻しがあった。
Q 価値訴求販売について。
A トレードサイクルマネジメントにより、リセールバリューを高めることで代替促進を図る。中計を着実に前に進めている成果かな。
Q 英国政府のエンジン車排除前倒し公表について。
A 注視しながら、マツダは2030年には電動車をフルラインナップするとしている。それぞれの市場に合った製品を供給していく。
Q 販売の質改善について。
A フリートに頼らない、台あたり利益、再購入率の改善などを進めている。米国のフリート比率は現状7%程度。クルマの認知の面で効果はあるので、ある程度はフリートを維持していく。