スバル、生産優先から品質優先へ 「二度と過ちを起こさない覚悟」と中村社長

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スバル、生産優先から品質優先へ
「二度と過ちを起こさない覚悟」と中村社長

スバルの2018年度決算は、売上高3兆1605億円、前年度比722億円減、営業利益1955億円、同1839億円減、世界販売台数は同6.7万台減って99.99万台だった。

今年度の見通しはIFRS適用で、売上高3兆3100億円、営業利益2600億円、世界販売台数105.8万台としている。
冒頭、中村社長は情報開示の不手際について謝罪があった。
アメリカで好調、国内も年初から3月まで毎月1万台超の受注と回復している。自ら現場に行く、職場に寄り添う活動を行なっている。風土改革をより一層進める。社員自らから改革の波を起こしていく。
質疑応答の要旨。
Q研究開発費増加について。
A 試験研究費については分野ごとは控える。一番大きいのは電動化、次のアイサイト開発のウエイトが高い。さらにインフォティンメント。
Q トヨタとのアライアンスについて。
A CASEの領域についてはこれからもしっかりやっていきたい。15年の歴史がある。幅広い分野でやっている。
Q 操業の件。
A フルフルに戻すことは現状考えていない。今タクトを落としているのを通常に戻すのは、一部のラインで今年度下期から。
Q 米国による中国製品への追加関税について。
A 個人的には消費者のマインドに影響があるかも知れない。
Q 販売について。
A 2025年の目標については、現時点では変更はない。今年度は前年度の6.2%の営業利益率を上げるように持っていきたい。
Q 米国のインセンティブについて。
A プログラムを強めた実感はない。金利が上昇した部分がある。基本的には下げたい気持ちでいっぱい。クレジットの月々の支払いで他社と競争になる。現在については日米間でのモデル変更は考えていない。
欧州については販売できる車種が限られる。フォレスターの導入がある。
Q 次世代アイサイトについて。
A 投入時期は話せない。運転支援にターゲットを絞ってやっていきたい。現在のアイサイトに機能を追加してやっていきたい。
Q 人員について。
A 品質に関わる要員を増やしている。配置換えと新採用により、開発、製造、品質保証、購買などで増強している。
Q 減益要因について。なぜ生産の混乱が大きいのか?品質のコントロールなのか?
A 品質保証費用の詳細は申し上げられない。バルブスプリング、完成検査、バルブなど。CASEにまつわるコストが上がってきている。
生産が混乱しているように見えるのはわかる。1月の操業停止は不良部品納入が原因。ボトルネックは完成検査。二度と起こさない覚悟。生産優先から品質優先で動かしている。誤った検査が絶対に発生させない。GW期間中も工事した。次は夏休みに行う。検査員の血の入れ替えも一部やっている。
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