ルノー・日産・三菱アライアンス 3社対等の協力体制堅持を表明

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ルノー・日産・三菱アライアンス

3社対等の協力体制堅持を表明

 

ルノー、日産自動車、三菱自動車工業の3社は3月12日、日産本社で会見を開き、ゴーン元会長解任後について、アライアンスの継続確認と新体制の発足を発表した。新体制では、3社の代表者で構成される「アライアンス・オペレーティング・ボード(以下、ボード)」を設置。3社のCEOとルノーのスナール会長の4名で構成、さらにスナール会長がボードの議長に就くとした。今後はアライアンスの重要事項については、4人が出席するこのボードで決めていくとしている。オペレーションとガバナンスを監督する唯一の機関と位置づけられた。ボードでの会議は毎月1回程度行われ、合議に基づいてアライアンスの意思決定が行われる。アライアンスに参加している各社は、資本関係にとらわれず、それぞれが対等の立場で議論し、モノゴトを決めていくという。スナール会長は4月に行われる予定の日産の臨時株主総会で同社の代表取締役副議長に選任される見込みだ。

ただし、この4氏が入れ替わった後や4社目のアライアンス加入があるのかどうか。さらにゴーン氏との法廷闘争問題など、課題は山積している。

会見の冒頭、ルノーのスナール会長は、「ブランドを尊重する精神でやっていく。アライアンスボードに対して責任を持つ」と新体制の意義を強調した。

質疑応答です。
Q イコールパートナーシップは維持できるのか
A スナール:アライアンスの新しいスタートを切る。資本関係には影響ない。新しいステップが早く最善の形で進められるか。各社には潜在力がある。それを十分に発揮されなければならない。皆、障壁を克服したいと思っている。
西川:三社一緒に、さまざまなオパチュニテイを通じて、できる限りの成果を出すことでさらにパフォーマンスを出していくことがアライアンスの価値だ。
Q 1月にはアライアンスを将来的に見直すと言っていた
A 西川:この3年間くらい、本来、集中してやるべきことができなかった。外形的にエネルギーを使うのではなく、本来あるべきミッションをやっていく。かなり早いスピードでオペレーションを変えていく。
Q スナールさんは日産の会長になるのか?
A スナール:日産の会長になる考えはない。副議長に適している。取締役に適している。
西川:ルノーの会長だからと言って日産の会長を求めない。
Q 3月15日の取締役会にゴーン氏が出席を求めたら?
A スナール:今話す時ではない。
Q ゴーン氏は逮捕前には持ち株会社を志向していた。
A スナール:私はその頃にはおりませんでした。
A ボロレ:将来に目を向けています。
Q 資本関係見直しは棚上げなのか、先送りなのか?
A スナール:改めて言うが、今日のテーマではない。スピードアップしながらやっていきます。ビックリしますよ。
A 西川:将来の価値を評価しながらやっていく。
Q 意見が割れた場合のやり方は?
A スナール:アライアンスボードが将来的に問題を持つとは思っていない。強い信念だが、完ぺきに機能すると思っている。どうやったらアライアンスの利益を生むのか。他の形態よりもはるかに有効。絶対に機能する。数合わせしているわけではない。
Q ルノーと日産の2社間協定は?
A:RAMAは存続するし、修正は考えていない。
Qルノーは2名いる。
A スナール:日本が強いからじゃないですか。素晴らしいバランスが取れている。私は会長でしかありませんから。
西川:スナールさんがリーダーというのはバランスが取れている。
Q ゴーンさんの9月の提案内容は?
A 西川:なんらかの正式な議論があったわけではない。明確な差はあった。去年の夏頃には絶えず意見の違いはあった。対立ということかどうかは分からない。
Q ゴーンさんの振る舞いについて。
A スナール:2.3信念がある。人への尊敬、事実の尊重する、証拠が出ない限り無実だと信じている。この信念を変えるつもりはない。そもそも過去にはいなかった。外から見ると、フランス人が日本を否定的に見たことはない。日本と日本の文化を否定する気はない。それは変わらない。
Q ゴーンさんの暴走は止められなかったのは、西川さんに責任がある。経営責任をどう考えているのか?
A スナール:判断が下されるまでは考えない。アライアンスが実現した暁には世界は驚く。
Qどのように魅力あるクルマを作っていくのか?
A ボロレ:クリオ5をジュネーブショーで発表した。これはアライアンスの取り組みの一環。プロジェクトの成果です。
西川:モビリティサービスのプラットフォームを共通化することに意味がある。得意なマーケットで勝負できる、上手くやれば非常に大きな強みになる。
益子:先進国ではミレニアム世代が旧い世代に入っている。技術、ビジネスモデル、価値観の違いに向かっていく。
Q新たなステップとは?
A スナール:資本構成とは全く関係ない。潜在力もある。チカラを結集すること。態勢を整えなければならない。
Q ゴーン被告は無罪を主張している
A スナール:この件の外にいた。将来に目を向けたい。
西川:司法のプロセスにはコメントすべきでない。レポーティングラインを一本化するのに時間がかかってしまった。組織の統合にチカラを使い過ぎたのは大きな反省。
スナール:従業員が幸せと思ってくれれば、大きな新しい波が来てる。
益子:MNBVは日産と三菱で協議して決める。それぞれの会社をどうしていくのかはこれから決めて行かなければならない。
https://newsroom.nissan-global.com/releases/190312-02-j?lang=ja-JP&la=1&downloadUrl=%2Freleases%2F190312-02-j%2Fdownload

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