マガジンXが2017年11月号でスクープしたスズキ・ハスラーのAピラー付近から走行中に異音が発生する不具合。さらに同車のダッシュボードが伸び縮みしてしまうこともスクープした。本件を告発してくれたのはスズキ自販山口からハスラーを購入した山口県在住のAさんだった。Aさんはスズキ自販山口に不具合の解消を相談したが、対応してもらえず、ついには弁護士を通してしか連絡がとれないという理不尽な状況に追い込まれた。記事掲載から1年半。
今般、スズキはようやくAピラーカバーの対策品を用意するに至った。スズキは「対策部品を作ったのでユーザーから申し出があれば、保証の範囲内で無償修理に応じる」(広報部)とした。
が、問題も残る。ハスラーは2014年1月にデビューしているので、3年間の保証期間を過ぎたクルマは有償修理となってしまう。異音が気になる人はディーラーに相談してしよう。初期のモデルを買った人ほど不具合はでているのでないか、心配になる。スズキ自販山口の対応も含めて取材続行中だ。
取材・文/神領 貢(マガジンX編集長)