日産通期見通し変更なし 販社在庫半年で10万台減少。

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日産通期見通し変更なし
販社在庫半年で10万台減少。

日産自動車の今年度上半期売上高は5兆5327億円、前年同期比2.1%減、営業利益2103億円、同25.4%減だった。営業利益率は3.8%と、同1.2ポイント減少した。半期の世界販売台数は268万台、前年同期比1.8%減だった。世界シェアは前年同期比0.2ポイント減の5.8%だった。通期の売上高、営業利益は期初見通しを維持した。通期売上高12兆円、前年同期比0.4%増、営業利益5400億円、同6.0%減を見込む。

質疑応答。
Q  アメリカの中間選挙について。
A 与えられた環境の中でベストを尽くす。アメリカは3ヶ月で2.6万台、半年で5.4万台在庫を減らした。現状26万台。昨年は旧型モデルをたくさん抱えていたため、フリートもインセンティブも高めになった。今年は新型車を売れる。インセンティブ自体は大幅に改善したとは言えない。前年同期比1%程度減ったかな。
Q 原材料費の悪化について。
A 通期で800億円の減益要因と見ている。通期では少し増えるかなと思っている。
Q 通商問題がグローバルに与える影響は?
A ルールがどう変わるか分からないので確定的なことを申し上げにくい。注意深く見守っている。
Q10月に投入したセダンのアルティマについて。
A じっくりブランド力を高め商品力とネットワークを強化していく。アメリカの全需がピークアウトした中で、質の向上に取り組んだので少し長引いている。引き続きやっていく。セグメントが少し小さくなっているのはその通りだが、全体の1割は占めている。
Q 消費増税について。
A 増税の直前には駆け込み需要があり、増税後は需要が縮小するだろう。自動車関連税の見直しを進めて欲しい。
Q 英国の合意なき離脱について。
A ブレグジットについては明確な発表を待っている。今から40年以上前から工場を作ってやっている。バランスのある対応をお願いしたい。
Q 米国の対日姿勢について。
A 基本的には自由貿易をサポートしている。
Q 下期の営業利益回復の理由は?
A 在庫削減がひと通り終わった。原価低減活動も下期の方が効果がおおきい。新製品も入る。トルコやアルゼンチンの通貨が下がっている。半年で4割から5割程度の値上げをして半分以上は取り返したかなぁ。
Q アメリカ市場について。
A 経済含めて少しザワザワしている。質の向上についてはそうした中で時間がかかっている。
Q中国市場について。
A中長期的には市場は成長していくだろう。当社も引き続き成長を図っていきたい。
Q 決算の総括を。
A アメリカは少し手間取った。全体の利益ももう少し上に行きたかった。営業利益は半期で4割弱の達成度。アメリカは質の改善なしには収益の正常化は絶対。
Q200億円申告漏れについて。
A 更生決定処分を受けたのは事実。ビジネスそのものの租税回避ではない。ある年の見解の相違。
Q 地域別の販売台数は?
A アメリカと欧州は弱くてその他は強い。592.5万台は少し厳しいかもしれないが、他の要素もあるので見通しは変えなかった。
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