誕生50周年のハイエースに自動ブレーキ標準化

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ハイエースが67年10月の初代誕生から50周年を迎え、ミリ波レーダーと単眼カメラ併用のセーフティセンスPが初装備された。内外装デザインに変更こそないものの、ディーゼル車のパワートレインは1GD-FTV型2.8L&6速ATの組み合わせに変更され、カタログ燃費は1.0〜1.6km/L向上。売れ筋モデルは免税対象車となった。また、VSC(横滑り防止装置)と坂道発進時のズリ下がりを防ぐヒルスタート・アシストも装備された。DSCN8795

 

初代ハイエースの開発は発売の3年前、64年にスタートしたという。当時まだ物流の主流はトラックが担っていたが、雨やホコリから荷物を守ることができるバンを提案する狙いでプロジェクトは立ち上がった。トラックのイメージから脱却するため、3代目コロナに使われていたアローラインが取り入れられて乗用車ムードが与えられ、ビルトイン・モノコック構造を有する日本初のキャブオーバー型バンとして投入された。

●初代ハイエース(1967年デビュー)

●初代ハイエース(1967年デビュー)

77年デビューの2代目から海外でも広く売られるようになり、続く3代目(82年デビュー)ではバンとワゴンの差別化を強化。ワゴンには角型4灯ランプやウレタンバンパー、4リンク式リアサスペンション、電動ムーンルーフ&サンルーフなどが採用された。

●2代目ハイエース(1977年デビュー)

●2代目ハイエース(1977年デビュー)

●3代目ハイエース(1982年デビュー)

●3代目ハイエース(1982年デビュー)

15年のモデルライフを誇った4代目は89年にデビュー。そして5代目にあたる現行モデルは3mに及ぶ荷室長や新設定のワイドボディ車がセールスポイントに掲げられ、04年に発表されて現在に至っている。

●4代目ハイエース(1989年デビュー)

●4代目ハイエース(1989年デビュー)

●現行5代目ハイエース(2004年デビュー)とチーフエンジニアの野村淳さん

●現行5代目ハイエース(2004年デビュー)とチーフエンジニアの野村淳さん

トヨタ自動車CVカンパニーでチーフエンジニアを務めている野村淳さんによると「現在はアジアやアフリカ、中東、オセアニアなど約150カ国で販売。直近の月販台数は国内が7000台、海外が9000台で、年間20万台の販売実績を残している。初代からの累計販売台数は602万台、兄弟車のレジアスエースも含めると633万台に及ぶ」という。ちなみに生産は国内がメインながら、南アフリカで月1500台、タイで月700台が現地向けとして組み立てられているそうだ。DSCN8797

 
誕生50周年を機に、取り扱いチャンネルのトヨペット店ではクルマ本体だけでなく、レジャーユースのライフスタイルも提案する「ハイエース・フィールド」が開設される予定で、33社44店舗に設けられる。また、モデリスタからはコンプリートカー「Relaxbase(リラクベース)」が登場。白く塗装された前後バンパーや黒デカールによるツートン化、ホワイトリボンタイヤを連想させる専用アルミホイールなどが装備されており、アウトドアレジャーで活用できる補機バッテリーをオプションで装着することも可能だ。

モデリスタから発売されたコンプリートカーのRelaxbase(リラクベース)。

モデリスタから発売されたコンプリートカーのRelaxbase(リラクベース)。

 

誕生50周年を記念して初代から4代目までのレストア車や歴代ハイエースのカタログが展示される特別展示イベントも開催。11月23日〜12月3日にメガウェブ、12月5日〜14日にトヨタ博物館で行われる予定なので、ぜひ見に行ってみよう!DSCN8818

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