神戸製鋼所は徹底した原因究明を!

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CB1799A9-672F-4E72-81D0-50ED2490D9F6各紙の論調とは少し異なりますが、川崎博也社長は現状で話せる最大限の内容を話そうと努力されていました。
一部の記者は、コンプライアンス委員会にかかった不具合事象を「なぜ社内で共有した時点で公表しなかったのか」執拗に質問していました。

が、対顧客との関係において強度不足が見つかったとして、当事者間で解決していることを全て公表すべきというのは、少々乱暴ではないかと思います。法令遵守は当たり前ですし、法令違反が明らかな案件については公表が当然だと思いますが、お客様の要求品質に達していなかった。その原因究明をして、その後是正して当事者間で解決に向けて合意したことを全て公表することが必須となると、企業の負担は膨大になる懸念があります。
繰り返しになりますが、神戸製鋼所の不適切案件を擁護するものではありません。が、法令違反とは言えず、当事者間で解決したものについて、その時点で全て公表すべきというのは、現下の勢いに乗っかって神戸製鋼所をいたずらに土俵際に追い込むだけに感じました。1月以内と時間が区切られている調査結果を待ってまたコメントしたいと思います。
昨日の会見での一問一答はリンクをご覧いただきたいのですが、川崎博也社長の発言からは、この際、神戸製鋼所の膿をすべて吐き出させるとの強い意志を感じます。調べれば調べるほど膿が出てきているわけですが、出直しへ向かって原因究明と、社内外が納得できる対策をしっかり提示してもらいたいものです。それこそが経営トップの責任の取り方だと思います。いずれにしてもひと月以内のことです。

それにしても記者の多くは「辞任しないのか?」ばかり聞くのでしょうね。過去の重大不祥事を見れば、時期はともかく経営トップがどのように処してきたかは明らかなのにね。やはり見出しが欲しいのでしょうか。

神戸製鋼所データ不正問題、「ねつ造」認める!

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