クルマの燃費表記と言えば、長らく「リッターあたり○○km」が当たり前だった。
が、これが近い将来変わる可能性が高まっている。ご存知の方も多いと思うが、他の国の多くでは、単位距離あたり消費燃料の表示が一般的だ。
「走行100kmあたり○○リッター」を消費。あれである。ちなみにアメリカはガロン表示だ。こちらが世界のマジョリティだ。
現在、国内では燃費改善目標の変更に向けての新しい指標を検討中。現在の2020年目標の次として、ポスト2020年規制の数値目標における具体的数値が官民で調整されている模様。この数値が税制にも影響する。
ヨーロッパと日本に加え、近い将来にはアメリカも参加するとみられる国際基準調和において、ドイツとともに日本は主導的役割を担っている。新しいモード燃費表示は来年秋発売以降の新型車から導入される。モード燃費がヨーロッパと日本で同じになるのに、燃費表記は異なったままでは、なんとも違和感がある。また、残りの燃料で、あとどのくらい走れるのかを考えるとき、単位距離あたり消費燃料を表示した方が、ドライバーは理解しやすい。
マガジンXの取材で、国交省は「勉強している」と検討中であることを認めている。詳細は販売中のマガジンX10月号で!
取材 文/神領 貢