セレナの試乗車で追突事故を起こした日産プリンス千葉販売に聞いた。

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セレナの試乗車で追突事故を起こした日産プリンス千葉販売に聞いた。

事故後、試乗車に装備されているプロパイロット機能をオフ!

日産はなぜ5カ月間もユーザーへの注意喚起を行わなかったのか?

 

昨年11月、千葉県八千代市内で、日産プリンス千葉販売八千代北支店の新型セレナの試乗車が追突事故を起こした件。同乗していた同店の営業マンと運転していたトラック運転士、さらに追突された側の2名の合計4名が負傷したとの報道があった。本件について、メーカーである日産自動車とプリンス千葉販売にコメントを求めた。

http://map2.nissan.co.jp/c/h/TENPO/1250/045.html

日産自動車は、「ディーラースタッフの認識不足により、お客様にご迷惑ご心配をおかけし、申し訳ありません。今後、カーライフアドバイザーへの教育を徹底し、さらに強化します」(広報部)とのコメントを出した。

https://www.chibanippo.co.jp/news/national/401244

報道では「踏むのを我慢してください」と、ドライバーに対して、フットブレーキを踏むなの趣旨の指示をしたと言う。この点をプリンス千葉販売に確認した。以下は同社販売促進課とのやりとり。

Q 事故を起こす前から営業マンは試乗運転しているお客様に「ブレーキを踏むな」と指示していたのか?

A 常にそういう説明をしていたわけではない。営業マンが試すと(プロパイロットは)作動していたので、たまたま「試してみて下さい」と言った。

再発防止策は?

A 事故以降、夜間と雨の日の試乗は禁止している。また、プロパイロットの機能をオフにしている。

Q 担当者らの処分は?

A とくに決まっていません。

警察の書類送検により、図らずも事故から5カ月後になって、事件が明るみにでることになったが、この間、日産自動車はとくに注意喚起をせず、また、販売会社も社員の処分を行っていなかった。記者は本日、石井国交大臣に対し、この事件に関連して「自動運転、自動ブレーキについてユーザーに行き過ぎた受け止めがあるのではないか?と質問した。
石井大臣は、「どこの道路でも自動運転ができるまでにはハードルが高い。まだまだ開発途上の技術。売る方も性能の限界を踏まえて表現して欲しい」とコメントしている。

セレナのプロパイロットは単眼カメラのみで自社の位置、先行車との距離を図っている。同社の説明でもプロパイロットが正常に働くのは、高速道路での単一車線のみと明示されている。ユーザーは自動運転支援機能に過度な期待をしないことが重要だろう。

取材・文/神領 貢(マガジンX編集長)

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