共同研究開始から10年。トヨタが介護支援ロボットを有償レンタルへ!!

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共同研究開始から10年。トヨタが介護支援ロボットを市販化!!

トヨタ自動車が長年にわたって取組んでいる医療介護支援ロボット。このうちのひとつであるリハビリテーション支援ロボットがついに有償レンタルされることになった。社会に役立つモビリティの開発に地道に挑戦し続けてきたトヨタとしても感慨深いものがあるのではないか。

藤田保健衛生大学との共同研究が始まったのは2007年。その後、2014年には臨床的研究モデルを発表。同年からは同大学をはじめとする20数施設で順 次、実証実験が続けられていた。市販名は「ウェルウォークWW-1000」と言う。9月にデリバリー開始予定で、当初は初期費用100万円、月額35万円 (いずれも税別)でリース販売を開始する。3年間で100台程度のレンタルを予定しており、その後は海外での展開も想定している。医療介護分野への商品展開 を視野に製品の性能向上を続けていく考えだ。

http://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/15989155

販売中のマガジンX5月号ではウェルキャブの中川茂主査に単独インタビューを行っている。「Wel」には福祉、健康、温かく迎えるの意味が込められている。トヨタの今後の取組みにきたいしよう。以下に質疑応答の模様を掲載しておきます。

 

質疑応答。
クルマの技術はどのように活かされているのか。
産業用ロボットの「位置決め」のために、微小なセンシング技術、小さなモーターで瞬時に動かす、さらに軽量化技術も中に組み込まれている。ソフトウェアも大事。安全に設計する部分でも知見を活用している。

パートナーロボットの事業将来性は?
「笑顔のために期待を超えて」のビジョンを設けた。高齢化、人口減少などの社会ニーズがある。今後、色んな人たちの移動にとって必要になる。ウェルウォークはシンプルなもの。世界の研究機関と連携して研究を進めていきたい。

脳卒中は国内で年間30万人ほど。ほとんどの方が下肢のリハビリが必要。
海外向けには体格の違いも考えなければならない。アジアなど体格の近い地域からやっていくのが有望だと思う。製作はトヨタ自動車のパートナーロボット部。広瀬工場内。
ポリシーとしてはアタマにWelとの連携をしようと思っている。まだ具体的なものはない。

藤田保健衛生大学の才藤栄一先生
大雑把に言ってこれまでより1.6倍早くなる。
スペースは十分とれる。施設の制約を聞いたことがない。理学療法士は1日60分から80分ほどリハビリに対応している。一単位は20分。効率をものすごく 押し上げる。今後、保険等に反映されるかどうかはともかく、複数入れて活用したい。混合診療の場合、患者の負担はない。

※昨日の本記事では「リース販売」としていましたが、正しくは「レンタル」でした。お詫びして訂正します。

 

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