速報！西川CEOが記者懇談会を開催。

「技術の日産」に加え新しい顔を！
「宿題」やり遂げアライアンス引っ張る！

日産自動車は、本日午後、本社で西川CEOとの記者懇談会をおこなった。以下はその要約。

西川突然、代わったわけではなく、ずっと継続してやってきた。ゴーンさんはアライアンスに、より時間を使う。日産の経営はしっかりしている。
経営をスローダウンさせないこと。継続的に着実に進化させていく。変化をチャンスとしてとらえる。「技術の日産」のDNAを持っている上に、「インテリジェントモビリティ」の顔を積んでいく。
ゴーンさんは、歩くダイバーシティの見本。ダイバーシティをさらにほかでは真似のできない強みとしてやりたいなぁと。

アライアンスの中での日産の立ち位置は？
西川もともと日産の経営危機の際にアライアンスに参加した。今後、自動車業界は大きく変わっていく。アライアンスの中核として、それを引っ張っていく存在になりたい。三菱とは、中長期的にやりたいが、特に人材に関しては、三菱の持ってるものは貪欲に日産に持ってきたい。許される範囲で積極的にやっていきたい。

日産の弱点は？
西川パワー88でやり残した宿題がある。新興国、特にロシア、インド、インドネシア、メキシコなどにかなり先行投資した。スピードを持ってやる。
これからの計画の中でかなりフォーカスしてひとつひとつやっていきたい。Ｂセグメント以下の小型車のほうで、どのマーケットでもしっかりした収益を上げたい。
ゴーンさんは退くのではなく、日産の会長。三菱が加わって、清々とやっているなと見えるようにやる。11月から準備を進めていた。

足元の経済環境について。
西川色んな見方があるが、経済指標を見る限り足元は堅調。競争は厳しいけど。アメリカはピークアウトと言うか、現状が続く。日本は人が足りない。皆さんは人が足りないと書くが、経済の好循環になってきた。欧州は需要が戻ってきた。
「イエス、バット」と言わない方が良い。中国は６から7%成長と思う。まったく問題ない。
ルノーのエンジンを使っている立場からは、不正はまったくない。実効燃費を上げてもらいたい。

西川ゴーンさんに比べると、どうしようもないですよね。近くにいて非常に貴重な経験をした。私は何ができるかが大切。多様性、将来に向けた日産のイメージをつくるのが仕事。インテリジェントモビリティの発信をして、技術の日産に乗っけて進めていくのが仕事。

西川トランプ政権がスタートしたが、政策の実現はこれから。不安と期待が見えてくるはず。期待していることが大きい。米国経済は世界最大。

パワー88の評価点は？
西川全てうまくいったわけではないが、大きな変化が起こした。リーマンショック、東日本大震災があった。中計6年間の最初のうちに投資をした。3年ではなく6年間だったのが良かった。オペレーション上は4割経営規模を大きくできた。ガタイが大きくなったが、効率は上がった。営業利益率8%は為替レートが120円であれば、十分達成できる。
アライアンス1000万台、キャッシュポジションも問題ない。効率化も進んだ。
西川ゴーンさんがCOOとして入ってきた時は、日産が方向性を見失っていた頃。世界をつなぐのは第1段階として有効だった。次にリージョンごとにマネジメントした。さらにマネジメントコミッティを整備した。

EVについて。
西川戦略的な軸だと思っている。先行投資をすると、なかなかリターンが返ってこない。最近は徐々に変わってきた。2020年から2025年頃までに相当変わってくる。航続距離も差別化要因ではなくなってくる。どれくらいEV化していけるか。次の中計、6年ですね。戦略的にはアグレッシブにやる。今年のどこかで発表する。

西川「技術の日産」は忘れてませんよ。電動化、自動化を含めた知能化、時間の価値を提供する。サービスのあり方を含めて提供する。日産インテリジェントモビリティの意味するところを皆さんに納得いただけるかなぁと。差別化をして訴求していく。技術の発展と市場の進化によって、差別化要因と当たり前要因について、整理をして皆さんにご説明したい。

世界経済環境不透明感は？
西川数学をまず見ましょう。先読みに対して、決められない要因を「不透明」という。経済は年がら年中不透明。ある程度、不確実性の中で経営をしていく。確かに分からないところがある。いくつかの国で大統領選挙もある。様子見しかない。

九州工場の位置付けは？
西川九州地区はフル生産。他社も含めてフル。短期的に生産を増やすのは難しい。いくつかのボトルネック解消の投資はして、生産を拡大したい。相当高いレベルの生産が続くかな。高原状態で仕事がしやすいようにやっていく。

アライアンス1000万台の中で、日産の役割は？
西川自覚を持って日産の実力を上げないといけない。どう言うことを仕掛けたら良いかを考え実行していく。