横浜ゴムの平塚製造所は、社会福祉法人進和学園および同学園の就業支援団体である研進に、従業員が育てた自前の苗木1,460本を寄贈した。苗木の寄贈は2010年に同法人および研進と締結した「苗木の提供に関する覚書」によるもので、今回で11回目。これまで平塚製造所から累計約15,000本、茨城工場や新城工場などを含めた横浜ゴムグループ全体では累計約40,000本の苗木を寄贈しており、今後も苗木の提供を継続していくという。
進和学園と研進では植物生態学者の宮脇昭横浜国立大学名誉教授による指導のもと、どんぐりや木の実から苗木を育て植樹を行う「いのちの森づくり」プロジェクトを実施しており、この活動を通じて生き甲斐の追及と自立支援に取り組んでいる。寄贈した苗木は進和学園利用者の方々がその栽培を引き継ぎ、行政、企業、学校をはじめ、緑化を必要とする各所に植樹されているそうだ。
横浜ゴムは、創業100周年にあたる2017年までに国内外の生産・販売関連拠点で50万本を植樹する「YOKOHAMA千年の杜」プロジェクトに2007年から取り組んでいる。同プロジェクトも宮脇昭横浜国立大学名誉教授の指導によるもので、土地本来の苗木を植樹する潜在自然植生に基づく「いのちの森づくり」を目指している。横浜ゴムではこの活動を社会に向けた貢献活動としてさらに広げていくため、地域住民や行政、学校、森林再生に取り組んでいる団体などに自前の苗木を積極的に提供している。
企業が森林再生など、自然環境に対して対応しているというのは素晴らしいことだと思う。