詳報! 日産自動車の第3四半期累計は減収減益。 通期見通し変えず。国内生産100万台達成に自信!

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詳報! 日産自動車の第3四半期累計は減収減益。
通期見通し変えず。国内生産100万台達成に自信!

 

か日産自動車の第3四半期累計決算は、売上高8兆2648億円、前年同期比7.6%減、営業利益5032億円、同14.3減だった。 営業利益率6.1%。
通期の連結業績予想は据え置き。売上高11兆8000億円、営業利益7100億円を見込んでいる。
第3四半期累計の販売台数は、国内33.4万台、前年同期比11.1%減、海外280.5万台、同6.5%増。合計313.9万台、同4.3%増だった。
四輪車世界販売台数見通しは通期560万台、前年比3.3%増。
質疑応答。
日米首脳会談について。
トップ同士が話すことには注視していきたい。
第3四半期の北米事業の収益力悪化について。
北米関連の為替が700億円の悪化。コスト削減やモデルミックスの変更により相殺しているが、販売奨励金、リースアップ中古車の残存価値低下などのコストが増えた。

北米事業の持続的成長は?
販売奨励金が悪化。競争が厳しくなっている。日産の乗用車比率は、2015年は55%から60%だったが、2016年累計で50%程度。第3四半期だけだとトラック比率が 高くなった。
全体需要については、2017年は昨年から大きく減るとは見ていない。費用を抑えていく取り組みをしたい。
第3四半期はモデルイヤーの変更にともない在庫が2割程度残っていたので、販売奨励金が膨らんだ。在庫の減少とともに販売奨励金は減ると考えている。
NAFTAの見直しとメキシコ国境税について。
新政権の影響については、ゴーン社長の話に追加することはない。

アメリカの投資予定はあるか?
新工場については、各国の規制に対応したい形でやってきた。規制が変わればそれに対応する。
メキシコのダイムラーとの合弁工場で、2017年度末までにインフィニティのクルマを作ることに変更はない。
昨年5月に出した通年見通しの為替は105円で変えていない。第3四半期までの為替は106.6円だった。ドル円は変わっていないが、カナダドル、豪ドル、メキシコペソ、ルーブルなどの影響が大きい。今回も変えていない。

その他地域について。
新興国の収益は会社として満足できる状態にない。投資の稼働率は高くない。第3四半期だけだと、上期に比べて台数面ではマイナスが減ってきている。ブラジルは第3四半期累計で前年同期比プラスになった。ダットサンも販売が上向いてきた。米国、中国だけでなく、投資に対するリターンモデル期待したい。

三菱とのアライアンスについて。
購買関係について効果が出てくる。目に見える形で出てくるのは2017年度に250億円、三菱が270億円。2018年度に600億円を達成したい。
電動車両への各社の取り組みの受け止めについて。
他社が出てくるのは良いこと。EVは一度乗れば良さが分かる。ノートeパワーが好調なのは、EVの乗り味で航続距離が延びることで好評を得ているのではないか。

通期見通しを変えないのか?
為替は逆風。原材料費の削減はプラス。販売費販売思ったより増えている。プラスマイナスを勘案すると変更する必要がないとの結論に達した。
北米での部品の調達率は?
ティア1だけでなく、ティア2の現調率も今後高めたい。

日本の生産100万台について。
米国は3シフトで増産余地は少ない。第3四半期はセレナ、ノートの好調で73万台。通年で100万台達成できるんじゃないか。
ダイムラーとの協業については広がっている。全体的日本うまく行っている。日産に変更はない。

マイナス金利導入から1年が経過した。
政策効果としては、デフレからの脱却の強い意志の現れ。中央銀行の強いメッセージ。歴史的に低い金利を享受していきたい。

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