富士重の半期決算、販売台数過去最高を記録 為替の円高、タカタの対策費用増で減収減益

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富士重の半期決算、販売台数過去最高を記録

為替の円高、タカタの対策費用増で減収減益

富士重工業の今年度上半期決算は前年同期比1.5%減の売上高1兆5777億円、営業利益は同26.9%減の2085億円だった。
世界販売台数は、5年連続で過去最高となる51.2万台。前年同期比8.4%増だった。営業利益率は13.2%。期中の円ドル為替レートは107円で、前年同期比15円の円高。為替損が817億円発生した。
通期の見込みも変更した。
売上高は前年同期比1.6%減の3兆1800億円、営業利益は同34.1%減の3730億円とした。世界販売台数106.2万台を計画している。
吉永社長は、「為替を気にせず、会社のチカラをいかに高めるかに努めてきた。社員にありがとうと言いたい決算だった」と話した。
質疑応答。
インプレッサ導入とSIAの能力増強について。
アメリカの8.9.10月の3カ月連続マイナス。セダンの方が厳しい。全需が伸びたからスバルが伸びたわけではなく、もともと引き合いが強く在庫も足りなかった。あまり心配していない。いよいよホントの意味での舵取りが必要。若干、品薄の状態を維持しながらやっていく。インセンティブは1400ドルくらいまで増やしてもいいかな。値引き原資ではなく、リース料を下げるのに使う。これまでリース料が他社より高かった。
タカタのエアバッグに対するリコール費用は通期600億円の見通しに変更はない。

北米の生産状況について。
レガシィの在庫を溜めたくなかったので、5000台の調整をした。微調整をしながら、いかにビジネスモデルを守っていくか。
製造にとっては今年が正念場だなぁ。旧カムリのラインをアウトバックに変える。20万台から40万台に増えると、従業員を増やすと品質面で苦戦をしているのは事実。
新しいスバルグローバルプラットフォームSGPはコスト削減よりも安全性能強化が狙い。現状は新旧の生産が混在している。新プラットフォームに一本化されれば効果はさらに出てくる。

為替感応度はあまり改善されていない。販売が変調をきたしているわけではない。供給が増えているので、従来の18日程度から30日程度になっているので、供給を微調整した。しかし、他社並みの2カ月になることはない。細かい調整販売これからもやりたい。ディーラー在庫を増やしたくない。
米ドル1円の変動で100億動く。年末にアメリカが40万台になっても、為替感応度は増える。部品は日本から輸出する。
日本から輸出すると、もっと為替感応度が上がる。いまの台数では各地に工場は作れない。為替の問題だけで投資を判断するわけではない。
産業機器事業をやめるのは?
総合輸送機メーカーとしてやってきた。ここ数年、選択と集中を進めていこうと。
環境技術にチカラを集中していく。5年間で1300人強の技術者を増やしているが、足りない。航空機は最先端の技術。航空機と自動車に全精力をつぎ込む。
パリ協定について。
京都議定書に比べて、アメリカも入っている。CO2削減に取り組んでいく。クリアできる商品を開発している。

説明会が終わりました。

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