BMWが自動運転技術に対する考え方と取り組みのプレゼンテーションを都内で実施した。
欧州から来日したマイク・ボレスさんはプレゼンテーションの冒頭「交通事故の94%がヒューマンエラーに起因している」と切り出した。続いて、クルマを所有するにあたってはコストがかかるためシェアすれば削減できる旨や、北京の人たちは年間264時間も渋滞にハマッていて時間をロスしている旨などを説明した。
また、マイクさんは都市で渋滞が発生したり駐車場所が見つけにくいことを例に挙げ、今後の重要なキーワードとして「シェア」「コネクティビティ」を掲げた。
「シェア」に関しては自分自身がクルマを使っていない時に他人が使えば効率が上がり、必ずしも所有する必要がなくなって維持費の問題から解放される可能性を示唆。クルマの走行距離が伸びるペースが上がって車齢の短縮化(=クルマが売れなくなる事態はない)ことにも触れた。
一方の「コネクティビティ」については、例えば駐車場を探すためにウロウロと走ることなく、あらかじめ空いている駐車場を通信で知ることができれば時間と燃料を節約できるメリットを紹介。また、事前に天候の悪い場所がわかれば避けて通ることができて事故の低減につながる可能性や、EVに不可欠な充電器の空き状況を知ることもできる、といった事例も挙がった。
そして、自動運転に欠かせない技術として「EV」「シェア」「コネクティビティ」が三位一体であることを結論づけた。
じつは、この3つのキーワードは先週閉幕したパリ・モーターショーの会場でも頻繁に聞かれたコトバで、最近のトレンドとも言えそう。そちらについては来週発売のマガジンX 12月号で取り上げているので、合わせてご覧ください。