世界的なブランドコンサルティング会社であるインターブランド社は、ニッサンブランドを、世界で最も価値のあるブランドのひとつに選定した。ニッサンブランドは5年連続で選定されている。今年は、昨年の49位から43位にランクアップした。現在のニッサンブランドの価値は110億ドル以上になっているという。この結果、ニッサンブランドは今年のランキングで4番目に成長したブランドとなった。
ちなみに、「ベスト・グローバル・ブランド」は、インターブランド社が毎年発行する世界で最も価値の高いブランドに関するレポート。インターブランド社では、財務実績を前提に、事業資産としてのブランドの継続的投資、および運営、商品購入に至るまでのブランドの役割、ブランドの強み等を調査している。
日産のグローバルマーケティング、ブランドストラテジー担当常務執行役員のルー ドゥ・ブリース氏は、「この5年間、日産では全社的に一貫してブランドパワーに焦点を置いてきました。我々の努力が、このような影響力のあるブランドランキングにおいて引き続き評価を得たことは非常に励みになります。今年も引き続きニッサンブランドが最も成長した自動車ブランドとなったことは、我々の商品に関するストーリーや将来のドライビングについての将来像が引き続き共感を得られている証です」と述べた。
今回の結果は、ブランド認知度の向上を通じて堅実な実績を挙げることを目指した日産の継続的な取り組みの評価を反映しているという。日産は、運転をより安全に、よりエキサイティングに、より持続可能にする「ニッサンインテリジェント・モビリティ」のストーリーを伝えていくことで、ニッサンブランドにワクワク感を生み出すことに積極的に取り組んできた。ニッサンブランドはこの1年間、リオデジャネイロオリンピックやUEFA(欧州サッカー連盟)チャンピオンズリーグなど、注目度の高いイベントのスポンサーになることで、ブランド認知度を高めてきた。
インターブランドのレポートでは、今年ニッサンブランドがランキングを上げた要因について、以下の通り述べている。
- デジタルプラットフォームおよび技術を用いたブランド認知度向上のための長期的ビジョン
- マイクロソフトとのグローバルな提携など、車両コネクティビティおよびコネクテッドサービスに重点を置いた新しいパートナーシップの構築
- 同一車線自動運転技術「プロパイロット」を搭載した「セレナ」や、「NISSAN GT-R NISMO」など、革新的な商品の発売
- 顧客満足への継続的な力強いコミットメント
- 銀座でニッサンブランドのモダンで新しい表現を作り出すことに成功した「NISSAN CROSSING (ニッサン クロッシング)」のオープン
日産車ファンとしては、ブランドイメージ評価に合った、一目で欲しくなるような魅力的なクルマを出してほしい、と切に願うばかりだ。