クライスラーの正規輸入がひっそりと終了

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FCAジャパンは2017年末をもってクライスラーの日本市場への正規輸入を終了していたことが明らかになった。

同社の2月2日の報道発表では、2018年からジープ正規販売店はSUV専売チャネルとして全国展開するという間接的な表現をとっているが、実際には現在のクライスラー・ジープ正規ディーラーをジープ専売店に一本化するという事実上のクライスラーブランドの日本撤退を意味している。ただし、マガジンXの取材に対して同社は「当面の間はクライスラー正規輸入再開の予定はありませんが、今後正規輸入を再開する可能性もあります」と回答していることから、昨年インポーターごと日本撤退したフォード・ジャパンとは意味合いが異なる。

昨年のクライスラーの新規登録台数は、クライスラー300の1車種のみで213台(JAIA調べ)であり、日本から撤退する前年まで2225台を販売していたフォードとは明らかに規模が異なる。FCAジャパンは不採算部門であるクライスラーを整理することで、ジープに経営資源を集中する方針だ。ジープの国内販売は昨年、前年実績を7.6%上回る1万102台と、年間販売台数がブランドとしては初めて1万台を突破した。新CIを取り入れたジープ販売店のリニューアルも2月2日時点で全国73拠点中32店舗にまで増え、すでにリニューアル計画も着々と進んでいる。

なおFCAジャパンでは、これまで日本で販売されたクライスラー車の点検、車検、整備などのアフターサービスは、2018年以降も全国のジープ正規販売店にて継続して行うとしている。

 

【プレスリリース】FCAジャパン、2017通年で過去最高の販売台数を達成 http://www.fcagroup.jp/media/538

クライスラー公式サイト http://www.chrysler.co.jp

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