本日、ホンダと子会社の八千代工業との間で、八千代工業の完成車事業を完全子会社化するための基本合意書を交わした。鈴鹿製作所は軽自動車とコンパクト車の生産拠点として存続する。
埼玉製作所は狭山工場を2021年度をメドに寄居工場に集約する。狭山工場の従業員は寄居工場を中心に異動を行う。
山根専務は寄居工場への集約によって、今後の電動化技術への生産対応を図るとします。
質疑応答。
グローバルでの生産体制の中で、地産地消と相互補完については、大きな変化はない。理想では8割くらいを現地生産し、1ないし2割くらいを補完する。
日本が電動化などの技術をしっかりリーディングしていかなければならない。
生産能力540万台に対して昨年実績は506万台。狭山工場の集約で約527万台になる。グローバルでの需要バランスをしっかり作っていきたい。
狭山工場については、まだこれから地元と議論して決めていきたい。跡地の案は正式に決まっているわけではない。機種移管の費用はかかる。
グローバルの生産メンバーがどのように集まるかについては、電動化や自動運転など主たるエンジニアを招き入れる。今後は電動化の波が短期間にくる。企画の段階から変化の起こる拠点から人材に来てもらう。
狭山製作所の完成車ラインは2021年度までに完全に寄居工場に移管する。日本の生産能力は106万台だが、集約化により81万台になる。70万台を国内、10万台を輸出。競争力が付いてくると思う。90万台くらいまでのMAX能力はある。
Q 国内販売する電気自動車は寄居工場で作るのか。
A 既存のハイブリッド、ガソリン車を作る中で検討していきたい。実証を寄居工場でやっていく。
国内販売、生産の台数は大きく変わらない。70万台を安定的に国内で販売したい。
狭山工場は25万台あるが、今のところ鈴鹿製作所や寄居工場に新たな生産ラインを作ることは考えていない。
電気自動車については、2030年までに電動化3分の2をやりたいと発表している。モーターは日立と、FCスタックはGMと共同開発することを発表している。
7月に2030年ヴィジョンを作った。電動化を進化させるには、日本のものづくりの競争力を強化していかなければならないため決断した。
まずは自分たちの目標をしっかりやっていこうということ。
狭山製作所の従業員は4600人。基本的には寄居工場の機能強化による。八千代工業の体制は変化ない。
Q 伊東前社長は百万台と言っていた。なぜ維持できなかったのか。
A その後の情勢変化では想定より伸びなかった。輸出も難しい状況。6極をそれぞれ強化していくのも重要だが、共有しないとグローバルでの効率が上がらない。まずは日本でのものづくりを進化させようと。
取材 文 写真 神領 貢 マガジンX編集長