国産初の連節バスが横浜市で運行開始

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国産初の連節バスが営業運転を始めた。導入したのは横浜市交通局(以下、交通局)で、4台を運行。横浜駅から海沿いのみなとみらい地区を抜けて山下ふ頭までの約6kmを40分程度で結ぶルート沿いには赤レンガ倉庫や横浜税関といった由緒ある建築物もあり、車窓からの景色を眺めているだけでも楽しめそう。
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日野といすゞが共同開発した日野ブルーリボン・ハイブリッド連節バスは全長が約18mに達しているため「特別な許可の下、公道走行が認められた」と交通局の関係者は説明する。座席は37人分で、立ち席75人と乗務員1人を合わせた計113人が乗れる。注目のジャバラ部分は世界で唯一この機構を生産しているドイツのヒューブナー社が手がけたもの。
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牽引車両ではないため、通常の路線バスと同じ大型二種免許で運転できるという(牽引免許は不要)。交通局によると「22名が運行を担当する。局内で担当運転士を募集し、2月から業務の合間に訓練を重ねてきた」そうだ。また、導入にあたり、すでに連節バスを運行している西鉄バス(福岡県)にヒアリングを行ってノウハウの蓄積に役立てた。

7月22日に行われた運行開始式典で林文子・横浜市長は「空と海をイメージさせるブルーの車体に白い波をモチーフとして入れた。個性豊かな地域を結ぶ路線で、美しい海と街巡りを楽しんでほしい」と語った。また、横山正人・横浜市会議長は「海沿いの施設は鉄道駅から離れているが、これをベイサイドブルーがカバーすることで街の回遊性が高まる。異国情緒が豊かな横浜の街を観光客にも楽しんでほしい」と述べた。
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年間利用者数は58万人が見込まれており、いまのところ1時間に2〜3便のペースで運行されているが「今後の利用状況や街づくりに合わせて見直していく」(交通局)という。

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