MINI LIVING – Breathe 呼吸を公開

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MINIは今年、ミラノで開催されるSalone del Mobileにおいて、ニューヨークの建築家SO-ILとのチームによるインスタレーション「MINI LIVING – Breathe(呼吸)」 を公開。

MINI LIVING – Breathe(呼吸)は、省資源に配慮した都市生活を物理的に最小限の面積で実現するとどうなるか、を先見的な解釈で提示した作品だという。このインスタレーションは、従来の生活という概念に疑問を投げかけ、都市部における将来の課題として、狭くなり続ける生活空間や限られた資源に対してアーキテクチャがどう創造的に反応できるかを提示するものだ。

MINI に固有の原則である「空間の創造的利用(Creative use of space)」と「最小限の面積(Minimal footprint)」に従い、このインスタレーションは幅5メートル、高さ10メートルの範囲内に3人用の魅力的な居住空間を創り出す。また同時にMINI LIVING – Breathe(呼吸)は、環境を意識した「能動的な体験(active experiencing)」というアイデアにも着目している。このコンセプトは、家庭を環境について積極的に貢献できる積極的生態系(アクティブ・エコシステム)と見なしており、ここでは、空気、水、光といった生命にとって不可欠な資源をインテリジェントに活用することが表現されているという。

透明で柔軟性のあるアウター・スキンは空気をろ過し、自然光をたっぷりと採り込んで室内を心地よい雰囲気に演出。さらに屋上庭園には活き活きとして酸素を生成する植物が植えられ、ここで空気の質を改善し、付近の都市空間の気候改善にも貢献する。屋根の上にもインテリジェントな工夫があり、雨水を収集して再利用ができる。インスタレーションの基本構造には再使用が可能なもの、環境に優しい素材、リサイクル可能な材料を使用しており、省資源に関連するあらゆる方面に意識を注いでいるそうだ。

Breathe(呼吸)は、創造的で理想的なイニシアチブとしてMINIが2016年より導入しているMINI LIVINGの一環で制作された3つめのインスタレーションであり、将来の都市における生活空間のための建築的手法に注目したものだという。

MINI LIVINGは昨年、ミラノでのMINI LIVING – Do Disturb(邪魔をしろ)、およびロンドン・デザイン・フェスティバルにおけるMINI LIVING – Forests(森林)のインスタレーションを通じて、都市部における共有し共同で行う生活/ライフスタイル/仕事のためのコンセプトを提示した。

狭い空間に巧みに生活空間を生み出すという提案。なかなか興味深い。

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