質疑応答版。
トヨタ自動車、通期見通しを上方修正!
今日を生き抜き、明日を生きる「守りと攻め」
トヨタの今年度第1四半期決算は、売上高7兆476億円、前年同期比7.0%増、営業利益5742億円、同10.6%減だった。当期の世界販売台数は、221万5000台。同4.3万台増。
通期の見通しは、上方修正された。売上高28兆5000億円、前回見通し比1兆円増、営業利益1兆8500億円、同2500億円増、連結販売台数890万台とグループ世界販売台数は1025万台の今年度販売台数見通しは変えていない。
質疑応答。
為替の影響で350億円の差損がでた。外貨建て引き当ての期末の評価について、ブレグジッドの影響などで前期と今期で差がでた。為替、スワップの影響を除いて250億円の悪化影響は大変残念。なお、通期では300億円のプラスを見込む。
研究開発費、設備投資費、減価償却費が上乗せされているが?
本格的なTNGAに切り替えていく。R&Dなど重点的な競争分野に振り向けていく。ビジネスを取り巻く環境は、電動化、知能化、自動化など、スピードアップしている。新しい参加者が増えている。分野、規模感については、まだ発表できる段階ではない。
守りでは、既存分野でも打ち勝つ。攻めでは、新しい分野に挑んでいく。常に緊張感を持って成長できる状態にしていく。やり方には様々ある。そのひとつがM&A。しっかりやっていく。
北米減益765億円の減益要因は販売諸費用の増加が大きい。今後、新型カムリは競争力がついている。インセンティブの削減ができると思う。適切にコントロールしていく。
アジアについて。
台数が減った。為替レートは、中国は元安、タイはバーツ高がダブルで効いた。徐々にインドネシアのマーケットが回復してくれることを期待する。ばん回する。
中国について。
全需通期2940万台、前年比105%。闇雲に量を追うのではなく、着実に売っていく。
攻めと守りを対立軸と考えいるのではない。守りは今日を生き抜く、攻めは明日をどう生きるか。足元の販売にはかなり手応えを感じている。環境規制は数年内に電動車を導入する。これを確実に実行していくのが攻めと考えている。
欧州は台数が増えている。原価低減、C-HRの好調など。暦年で2000万台程度に対して目標をしっかりやっていきたい。HV比率が伸びている。高い評価を得ている結果と考える。
アメリカでの生産戦略について。
大きな工場を建てるような発表はしていない。タクトタイムの改善により、より多く生産できるように取り組んでいく。必要なクルマをタイムリーかつ少ない投資で作れるよう取り組んでいる。
C-HRベースのEVの報道があったが、具体的な商品計画については差し控えさせていただきたい。