詳報! 富士重工業、アメリカでの現地生産比率高める方向。

スポンサーリンク

詳報! 富士重工業、通期予想を上方修正!
通期四輪車世界販売台数100万台超え確実

富士重工業の第3四半期累計決算は、売上高2兆4279億円、前年同期比0.4%増、営業利益3068億円、同29.6%減だった。
通期の連結業績予想は、売上高3兆3100億円、前年比2.4%増、営業利益4100億円、同27.5%減と上方修正した。
前回11月発表比では、売上高1300億円増、営業利益370億円増となった。
なお、四輪車世界販売台数は通期106.75万台と100万台超えが確実となった。
質疑応答。
第4四半期見通しについては、前年同期に比べてかなり為替が円高。諸経費のなかで販管費とクレーム費が増えている。アメリカでのインセンティブが増える見通し。昨年は1000ドルに満たなかったが、今期は増える見通し。金利の上昇に対する対応を見ている。クレーム費は、過年度の引き当て分が円安に見直したことによって見掛け上増えている。

米国の展望について。
全需は1700万台から1750万台程度で推移するのではないか。今年度の夏場以降、インセンティブが300ドルから400ドルほど上がっている。金利の上昇に伴う部分については上がっていくと予想される。インプレッサも好評。台数は伸ばせる手応えがある。第3四半期実績は1700ドル、第4四半期は1650ドルを見込んでいる。第3四半期はキャンペーンがあり、実質的に第4四半期の方が増える。

為替を除くと減益になるのではないか?
要因はアメリカのインセンティブ、クレーム費が増えたこと。為替を除いて減益になったことについては、社内を引き締めている。販売に翳りが見えたとかではない。

来年度については?
アメリカの金利がどのように上がっていくのか、競合のプログラム次第で、当社のインセンティブが上がるかもしれないが、青天井と言うことはない。他社を見ながら考えていきたい。

トランプ政権の影響について。
販売面の影響はまだ分からない。金利の上昇ピッチは影響がある。生産面では現地生産比率は必ずしも高くないが、一年前より現地生産比率は大きく高まった。さらにアメリカでの生産能力を上げることで現地生産比率を高めていこうと思っている。

日米首脳会談について。
新聞報道等で知る限りだが、新しい方針、政策を打ち出している等承知している。自由貿易体制を堅持していただけるよう有益な議論をしていただきたい。ペンス副大統領は元インディアナ州知事で、社長も面識があるが、何かお願いしたと言うことはない。
SIAの生産能力を段階的に上げた。1300人の雇用を増やした。これからも雇用は増やしていく。

スポンサーリンク