「メディアとの対話を密に 」自工会が説明会継続実施

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メディアとの対話を密に

自工会が説明会継続実施

 

2月18日、自工会が「正副会長懇談会」を開催した。1月22日の「新7つの課題説明会」に続くものだ。佐藤恒治会長(トヨタ自動車社長)が就任してから、「メディアとの対話を密にする」ため、加盟各社経営陣らで構成される理事会での課題解決プロセスについても積極的に情報開示していく取り組み。新年度に向けてほぼ毎月メディアとの対話の場を設けることを念頭においている。以下は2月18日の懇談会要旨。
佐藤恒治会長 理事ミーティングとして集まった。「新7つの課題」の議論の中で、どのように向き合うのか。危機感の共有に時間を割いた。モロさん(毛籠勝弘マツダ社長)から「檄文」をもらった。自動車業界の置かれた状況を鑑み、(課題の)ゴールを社会実装に置いた時、「大玉テーマ」の建て付けで取り組む必要がある。
●自動車工業会(界)の特徴を活かす。多様性こそが原動力になる。
●「ナラティブ(継続的な物語のプロセス)」の視点、産業を跨ぐ、官民の連携をしながら、それぞれの領域において共感を得ながらやっていく。
●スピード感を持ってしっかりコミットしていく。「17の領域」に自動車は入ってないが、産業として「民の本気度」を示していくことが重要。

毛籠勝弘理事 「新7つの課題」の具体に入る前に。850万台の生産規模と550万人がいるが、競争相手も独自の仕組みを持つ、政治が関わるような国や企業もある.
佐藤会長 人材獲得、活用にも議論があった。多くの協調領域が存在する。生産効率性を軸とした労働カレンダーについて。いわゆる祝日に対する考え方も議論した。示すのは時期尚早かと。
質疑応答(発言者の名前がないところは佐藤会長のコメント)。
Q 本日、2月18日は大手OEM組合等に対する春闘の集中回答日だ。
A 各社の業績を考慮した内容になっている。「人への投資」というのは簡単だが、どのようにやっていくのか。産業全体で賃上げモメンタムを作っていくのか。ティアの深いところまで適正取引を完全に行うべき。
Q 対米投資案件について。
政府との連携のもと、前向きな議論が進んでいる。現地生産率も上がっている。枠組みの外にはあるが貢献していきたい。
Q産業クラスターについて。
A (鈴木俊宏副会長)自動運転、サーキュラーエコノミーなど色んなところで、どうやって強化して行くのか。「飛び越えて」ではなく、全てが大玉でないが。日本のモノづくりの言動力は「暗黙知」に支えられている。
Q  競争と協調について。
ソフトウェア開発の基盤となるのは業界で考えていく。我々の目指す自動運転は安全安心。地方における移動の自由に対するサービス。自動運転プログラムのアルゴリズムはメーカーそれぞれが混走で安全安心が担保できるのか。放っておくと「個車」になってしまう。
(三部敏宏副会長)日本はまだ実証レベル。開発コストは兆円単位のお金がかかる。これまで競争領域だったものが協調領域になるかもしれない。議論が必要。規格も合わせておかないと。非常に難しいがグローバルで見ると「遅れている」認識がある。2030年代には世界をリードできるようにしたい。
(設楽元文副会長) 過疎化における自動運転はどうあるべきか。コストがかかるからと言って取り組まなくて良いわけではない。
Q 物流改革について。
A データの共有化が難しい。連携性重要。部品物流の面では同時並行的に進めていける。
Q 国内投資について
A 戦略投資、危機管理投資だと思うが、ティアが深くなればなるほど、モノづくりの専門化が進む。単純な老朽化更新ではなく、「自動車産業がマルチパスウェイな解像度を上げる」ことをやっていかないといけない。
(鈴木)基盤強化する。地方に分かれているのを集約化して強みとしていく。
(三部) 中国ではDXが進んでいる。ティアの深いところまで共有化し、開発のスピードアップにつながっている。
Q 人口ダイヤモンドについて。
A 安定した調達が大前提。「軍民両用品目」について中国など。サプライチェーンの情報の可視化が難しい。可視化に取り組んでいる。希少材料を使わない技術開発の両面から取り組んでいる。
Q ブラジル人を取材した。休みが少なく子供にはやらせたくない。製造カレンダーについて。
A 労働力不足に対策するとして、電子化の仕組みが各社で違うとサプライチェーン全体の効率化が図れない。協調領域の共通化を図るためには、生産性だけでなく、「人の生き方」にも関わる。雇用を守るには生産性をまず上げること。切り替え工事は連休中に行われる。祝日を休むために「やろう!」との方向は我々で固まった。各社の専門家に任せたい。
(片山正則副会長)学生から自動車産業からどう見えているか。検討の前提条件を変えていく。
(鈴木) 生産技術の人は出勤する。全体での長期連休を見直し、祝日に休めるように考えていく。
(佐藤)「国際連携を進める」ために米国の自動車団体との、コミュを進めている。来月にはお話しできると思う。記事化する時にどこまで断定的に書くのか。事務局に問い合わせて欲しい。決まったことしか喋らないのではなく、前広でやりたい。

取材・文・写真/神領 貢(マガジンX編集長)

 

 

 

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