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【いすゞ・エルフミオ】
ちょっとチグハグなキャラ
AT(オートマチック・トランスミッション)限定の普通免許でも運転できる、国内唯一の小型ディーゼルトラックのエルフmio(ミオ)は、トラックドライバー不足の問題にいすゞがOEM(自動車メーカー)として出した回答である。2024年7月末に発売された。エルフをベースにしながらGVW(車両重量)を3.5トン未満に抑えたことで、2017年3月の道路交通法改正以降に普通免許を取得した人で、しかもAT限定免許だとしても運転できる点が特徴だ。とはいえ、本誌評価陣は「乗用車的な運転感覚の演出を重視しすぎている」「トラックのお約束まで捨てている」と評価した。
ドライバー不足に対応
エンジニアリングコンサルタント(以下=エ) 久しぶりにトラックに乗ってもらった。いすゞ・エルフミオは1.9ℓディーゼル搭載で、プラネタリーギア(遊星歯車)と流体トルクコンバーター式の6速ATだ。ちょっと前のトラックでは考えられない乗用車的なパワートレインだが、トラックの世界もいずれはMT(マニュアル・トランスミッション)はなくなるらしいから、その意味では世代交代した小型トラックだ。
チューニングショップの社長兼エンジニア(以下=チ) 皆さんに乗ってもらったのはシングルキャブ仕様のセーフティオプション装着車で、メンテナンスリース契約だった。車両価格は税抜き365万5000円だが、オプション価格は不明だ。この評価会議の某メンバーのご実家が建築業で、その会社名義の車両だ。エンジンはRZ4E型の1.9ℓ直列4気筒ディーゼルターボ。変速機はアイシンの6速AT。パワートレインの設定はこれだけだ。エンジン縦置きのリア駆動(RWD)。AWD(オールホイールドライブ)仕様も今年7月1日に発売された。それとBEV(バッテリー電気自動車)のエルフミオEVの設定もある。
元部品メーカーのエンジニア(以下=部) この6ATはおそらくアイシンの社内呼称AC60系で、トヨタ・ハイラックスやランドクルーザー・プラドのディーゼル車、新興国向けのラダーフレーム式ワゴンのフォーチュナーに搭載されているものと同じだと思います。D-MAXと共通だとすれば…ですけれど。だとすれば2015年登場ですから、実績のある変速機です。
自動車業界の事情通(以下=通) ディーゼルエンジンはタイで生産している1トン・ピックアップトラックのD-MAXなどに搭載されていて、これも実績がある。いすゞがGMグループだった時代、GM向けの1トン・ピックアップはいすゞが開発していた。その名残だ。
ベテラン実験ドライバー(以下=T) 今回の試乗ではほぼフル積載の状態と、1トン少々の積荷も試してみたが、トルクコンバーターの恩恵で、まずスターティングトルクはかなり増幅され、その先ではターボの過給圧が立ち上がるから、動力性能としては不足を感じなかった。
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