2025年11月号『ざ・総括。』の記事【アルファロメオ・ジュニア】がnoteから購入できるようになりました

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マガジンX 2025年11月号(9月26日発売)に掲載された『ざ・総括。』の記事【アルファロメオ・ジュニア】がnoteにて税込300円で購入できるようになりました。また月額600円の定期購読ですべての記事を購読することもできます。以下は無料公開の冒頭部分です。続きを読みたい方はその下のリンクからご購入ください。

【アルファロメオ・ジュニア】

確かにムードはあるけれど…

FCA(フィアット・クライスラー)がグループPSA(プジョー・シトロエン)と経営統合して誕生したステランティスは、現在では傘下に14の自動車ブランドを抱えており、その中にはアルファロメオも含まれる。このジュニアは2024年4月に発売され、日本市場では2025年6月24日に発売された。フィアット600、プジョー208、シトロエンDS3クロスバックなどと同様、ステランティスのCMPプラットフォームを使い、アルファロメオ初のBEV(バッテリー電気自動車)も設定されている。今回の試乗はマイルドハイブリッド車だが、本誌評価陣はどう見たのだろうか。

中国製電池が市場席捲

エンジニアリングコンサルタント(以下=エ) アルファロメオ・ジュニアはBセグメントのSUVだ。ステランティスの一員となったアルファロメオとして、以前からの伝統的アルファロメオの味をプラットフォームや部品・ユニット共有化の縛りの中でどう演出するのかが、まずは大きなテーマと思われる。ステランティスという大同団結を打ち上げたころは、ドイツ勢とルノー・日産への対抗という目的があったと思う。同時にBEVラインナップを充実させるためのコストセーブという構想があった。その中でアルファロメオの商品戦略としては、かつての「ミト」よりも大きいBセグメントのエントリーモデルが必要だった。そんなイメージのクルマだ。

チューニングショップの社長兼エンジニア(以下=チ) 皆さんに乗ってもらった仕様は「イブリダ・プレミアム」という48ボルト電源のHEV(ハイブリッド・エレクトリック・ビークル)だ。車両価格は468万円。高電圧HEVではなく、世界中で整備取扱いの基準が低電圧になる48ボルトを使うMHEV(マイルドハイブリッド車)となる。パワートレインとしては、以前試乗してもったフィアット600やプジョー3008と同じだ。1.2ℓ直列3気筒エンジンと、電動モーターを組み込んだ6速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)で構成される。すでに本国発売から1年少々経つが、まだ年次改良は行われていないようだ。

元部品メーカーのエンジニア(以下=部) BEV版の「エレットリカ」を設定するために床面が少々高くなりますから、SUVを名乗ったのでしょうね。テスラと同じです。ユーティリティでは「どこがSUVなんだ?」と指摘したくなりますが、ボルボEX30なども含めて、横から見た形がどうしても「厚手ボディ」になりますから、最初からSUVを名乗るのはBEVの常套手段です。

ベテラン実験ドライバー(以下=T) やはりアルファロメオはプレミアムブランドなんだね。試乗車は中間グレードだったが468万円。廉価版の「コア」で420万円、最上級グレード「スペチアーレ」は533万円だ。ジュニアのBEV仕様「エレットリカ」は556万円で、国の補助金69万円のほかに地方自治体も補助金を付けているから、100万円以上安くなる。

自動車業界の事情通(以下=通) BEV仕様の車載LIB(リチウムイオンバッテリー)は世界最大手電池メーカーの中国CATL(寧特時代新能源科技)製のようだ。同社はハンガリーにLIB工場を完成させたから、おそらくハンガリー製だろう。中国から輸入すると、完成車輸入と同様に懲罰的関税率適用で28%以上になる。いかに中国製LIBが生産過剰で廃棄処分までしているといっても、海外OEM(自動車メーカー)向けは特注品だからCATLも安売りはしない。

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