EVMJ製電動バス、国交省「適正に審査している」
国交大臣会見前に国交省8階まわり。
審査リコール課は、「どこの国の製品であっても日本として現認し、保安基準に適合していなければ、運行許可は出さない」。
並行輸入車を運輸支局で審査する整備課は、「横傾斜30度以上35度未満であっても決められた計算式に則って、重心の位置など、数値を達成していなければナンバーは発行しない」趣旨の説明をそれぞれしてくれた。
国の話しを聞く限り、審査は厳密に行われていると感じた。また、三百台超のクルマを一台一台審査することについても、「厳密に行っている」と強く主張する。
ただし、実車の走行確認を行うのは物理的に難しい。この点については、第三者機関の試験結果を尊重して対応しているとのことだった。
審査リコール課は、「総点検で問題のあった車両については、改修後に現車確認を行なっている」と安全上問題ないことを強調した。
EVMJ製とされる並行輸入のEVバスは、今年春先から不具合が顕在化している。本件で当局が後手を踏んだことは否めないだろう。EVMJ社の実態解明はこれからだが、国には今回の事態を今後の教訓としてもらいたいものだ。