2025年5月号『ざ・総括。』の記事【フォルクスワーゲン・ティグアン】がnoteから購入できるようになりました

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マガジンX 2025年5月号(3月26日発売)に掲載された『ざ・総括。』の記事【フォルクスワーゲン・ティグアン】がnoteにて税込300円で購入できるようになりました。また月額600円の定期購読で3本すべての記事を購読することもできます。以下は無料公開の冒頭部分です。続きを読みたい方はその下のリンクからご購入ください。

【フォルクスワーゲン・ティグアン】

良くも悪くもVW流

3代目VW(フォルクスワーゲン)ティグアンは2023年秋に発表され、日本では昨年11月19日に新型パサートとともに発売された。プラットフォームはパサートと同様にMQB evoを使用、生産はVW本社のあるウォルフスブルグで行われている。VWのSUVとしては、このティグアンは販売台数が多く、キャラクターもフォーマルだったが、新型では少しカジュアルになった。本誌評価陣は「華美にすぎず安っぽくもない」「走りはつねに落ち着いている」とコメントしたうえで「面白味はない」「実用的SUV」と結論付けた。ただし、この路線は「貴重」とも語った。

緩めのパッケージング

エンジニアリングコンサルタント(以下=エ 先代ティグアンは、MQBプラットフォーム採用モデルの中では最もボディサイズが大きく、パサートSUVと呼べるようなキャラクターだった。今回の3代目もそのポジションは変わらない。外観はいまどきのSUVというか、先代までの直線的なフォーマル路線から少しスタイリッシュな方向へ振った。ハナからこう言うのもなんだが、スタイリングはあまり好きじゃない。内装はパサートとよく似ていて、これも個人的には心ときめかない。良くも悪くもVWだ。

チューニングショップの社長兼エンジニア(以下=チ) みなさんに乗ってもらったのは、まずAWD(オール・ホイール・ドライブ=全輪駆動)の「TDI・4モーション・エレガンス」というグレードだ。車両価格は621.8万円、オプション込みで約660万円。オーナーはウチのお客さんだ。パワートレインは2リッター4気筒ディーゼルターボと7速DCT(VWではDSG)。もう1台は1.5リッター直4ガソリンターボに7速DCTとマイルドHEV(ハイブリッド)を組み合わせたFF仕様の「eTSI・Rライン」で、こちらは車両価格588.9万円。座長の仕事関係から1日だけ借りてきた。みなさんeTSIには充分に試乗できなかったと思うが、ディーゼルAWDとガソリンFFの「走り味」はある程度比較できたと思う。

元部品メーカーのエンジニア(以下=部) パサートはVWらしく事務的で、誰が乗ってもあまり文句は出ないステーションワゴンという感じでしたが、ティグアンは少々色気を出そうとしたところが、見ていて中途半端に感じます。それでいて、ドアを開けて乗り込むと中身はパサートそのもので、やや興醒めです。

ベテラン実験ドライバー(以下=T) 外観のヌメッとした感じは、先代のようなボディ側面に一直線のキャラクターラインがないというだけの理由かもしれないが、オレもこれは好きになれない。

自動車業界の事情通(以下=通) オレたちはオッサンというか、世の中ではすでに老害ジジイだから、こういう何だかわけの分からない外観は生理的に受け付けないんだよ。リアホイールアーチの上にだけ申しわけ程度の「つまんだライン」が入っているが、中国のNIO(ニオ)だとか、吉利のZeekr(ジーカー)がやりそうな造形だ。

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