日産が三菱自動車の事実上のオーナーになったため、問題となっていたのがサッカーJリーグのスポンサー問題。日産は横浜F.マリノスのメインスポンサーで、三菱自動車は浦和レッズのメインスポンサーだったために、同じ会社が1チーム以上のメインスポンサーになれないJリーグの規則に抵触してしまうからだ。
そこで三菱自動車は、三菱重と共同してJリーグクラブの浦和レッドダイヤモンズの経営に関わる新たな体制を構築する予定。この件はJリーグおよび浦和レッズ取締役会の承認を経て正式発効するものだ。
【狙い】(1)三菱自動車は、Jリーグクラブ発足以来25年間に渡り、浦和レッズに対して筆頭株主として支援を継続してきたが、今般、日産からの出資に伴い、Jリーグクラブライセンス交付規則に抵触することから、浦和レッズへの出資引き下げのため、当社保有株式の全数を三菱重工と共同で設立する新会社に譲渡することにした。
(2) 三菱自動車は、三菱重工と共同してJリーグ理念を尊重し、浦和レッズを支える地元自治体や企業、ファン・サポーターをはじめとする全てのステークホルダーの皆様とともに、浦和レッズを支援してまいります。
【新会社設立スキーム】
三菱自動車と三菱重工とは、出資比率 三菱自動車39.2% : 三菱重工60.8%にて「ダイヤモンドF.C.パートナーズ」(仮称)を設立し、三菱自動車が保有する浦和レッズ株式の全株を同社が取得するもの。
【ダイヤモンドF.C.パートナーズ株式会社(仮称)】
設立 2016年11月中旬(予定)
資本金 300百万円
事業内容 浦和レッズの株式を保有することによる浦和レッズ事業活動の経営及び管理
【浦和レッドダイヤモンズ株式会社】
設立 1992年3月10日
資本金 160百万円
本社所在地 埼玉県さいたま市緑区中野田500
取締役社長 淵田敬三
事業内容 サッカー及び各種スポーツ競技の興行並びにチームの運営など
従業員数 45名(2016年9月末時点)