カーベル 独自の「最強社員研修」とは
カーベル(東京都中央区・伊藤一正社長)の名物研修のひとつ、それが「最強社員研修」だ。カーベル加盟各社の経営者が比較的社歴の新しい社員の皆さんを研修に参加させることで、自社では難しいクルマ関連ビジネスの知識修得はもちろん、何よりもお客様対応の技能が短期間で身につくと評判の研修会である。
「最強社員研修」は、2024年も10月8日の東京会場を皮切りに10月23日まで愛知、福岡、石川の合計4会場で開催された。いずれも2泊3日で職場を離れ、カーベル独自の厳しくも温かい講師・スタッフの人たちから徹底した「実践に役立つノウハウ」を伝授された。
記者は東京会場の最終日に取材にお邪魔した。特に最終日は規定のカリキュラムをこなした上で、写真のようにカーベルの凄腕営業担当者による実践さながらの「接遇ロープレ」で合格点をもらわないと研修会の修了証がもらえない。最終的に参加者全員がロープレ試験に合格するまで研修会は続けられた。記者もロープレ試験の様子を見ていた。車の紹介からオプションの話、さらには割賦やクレジット、個人リース(サブスク)まで、幅広い知識が求められる。講師陣からは矢のような質問が飛んでいた。
参加者の一人である中川義隆さんは、「人見知りでしゃべるのが苦手でしたが、研修のおかげで誰とでも気軽に話せるようになりました」と、手応えを感じていた様子だ。参加者同士のコミュニケーションのおかげで、研修会を離れても、この先、地域を超えて良き友人関係が生まれるのも、「最強社員研修」の強みに違いない。整備業経営者にとって、人材獲得と育成は焦眉の急の課題。次回研修会への参加を検討してみてはいかがだろうか。
取材・文・写真/神領 貢(マガジンX編集長)