ジャパンモビリティショーにコンセプトモデルとして出品された新型スペーシアが正式に発表された(発売は11月22日)。税込み価格は標準車が153万0100〜182万4900円、カスタムが180万1800〜219万3400円(各グレードの価格は末尾に掲載しています)。月販目標台数は1万2000台。
エクステリアは先代のモチーフだったスーツケースから昇華し、大容量コンテナをイメージしてデザイン。ボディ側面にはビード形状が用いられ、角は面取りされた造形に仕上がっている。
ボディカラーは標準車がモノトーン8色、ツートーン4色の全12パターンから、カスタムはモノトーン7色、ツートーン4色の全11パターンから選べる。
内装にもビード形状が採用されていてコンテナを連想させるデザインに仕上がっている。標準車はブラウン基調で部分的にカフェラテ色が配されて居心地の良さを実現。
対するカスタムはブラック基調の中にボルドー色がアクセントとして織り込まれている。
後席にはマルチユースフラップを新採用。このフラップは角度調整に加えて前方に引き出すこともでき、オットマンやレッグサポート、荷物の落下を防ぐストッパーとして使える。また、中央アームレストも新装備されている。
ドライバーをサポートするアイテムとして、軽自動車でも普及が進んでいる電動パーキングブレーキとステアリングヒーターをスズキ軽自動車で初採用。
ミリ波レーダーと単眼カメラで構成される衝突被害軽減ブレーキは自転車やバイク、交差点での横断歩行者と右折対向車にも対応する進化版で、スズキ初採用(全車に標準装備)。カメラの認識画角は従来のステレオタイプと比べて2.6倍に広がっている。
併せて踏み間違え時の衝突回避および被害軽減に役立つ低速ブレーキサポート(前後方向)も全車に備わっている。
このほか、全車速追従機能を含むアダプティブ・クルーズコントロール、はみ出しを防ぐ車線維持支援機能も用意されている。
NAモデルのエンジンにはR06D型が起用され、引き続きマイルドHEV機構を採用。カタログ燃費はライバル車をしのぐ25.1km/L。
オンラインの報道発表会で鈴木俊宏・社長は「N-BOXは王者。スペーシアはなかなか足元にも及ばない台数だが、販売政策も見直したので少しでも足元に及ぶ台数になれたら、と思っている。1台でも多く売っていきたい」とコメントした。