ダイハツと国交省によれば、4月にアジア向け4車種の側突性能不正が発覚した後、社内調査と国の指示により、5月に入ってロッキー/ライズでポール衝突に関するデータ不正が見つかりました。その後、上記のガソリン車については国内外向けとも型式の再申請を行い、生産・出荷・販売が再開されています。
ハイブリッド車については、「駆動用バッテリーを搭載しているなど、衝突性能に(ガソリン車と比べて)違いがある」(ダイハツ工業広報部)と言います。
同時期にダイハツ工業は第三者委員会を立ち上げ、「不正の原因究明、再発防止について調査を依頼」(広報部)しています。
国交省は5月の段階で複数の車種で不正が発覚したことにより、「軽自動車を含む同社の全ての車種について、調査を指示した」(審査・リコール課)と話します。ダイハツ も国も「第三者委員会の結論が出るまで動けない状況のため、今般、「受注キャンセル」をディーラーに指示しました。
国としては、ダイハツ工業から「型式の再申請を待っている」(審査・リコール課)状態です。「5月以降、毎日、電話やメールでの問い合わせがある」(同)とします。
ディーラー現場では混乱が生じています。現在、ダイハツ工業とトヨタ自動車に対して受注残とメーカー側のお客に対するペナルティの内容について詳細を確認しています。
https://www.daihatsu.co.jp/top.htm
取材・文/神領 貢(マガジンX編集長)