スズキがワゴンRの派生モデルとしてワゴンRスマイルを発表した(発売は9月10日)。税込み価格は129万6900〜171万6000円で、月販5000台をめざす。
外観は四角いボディと丸いヘッドランプの組み合わせで愛着の湧くデザインを実現。また、最大の見どころでもある両側スライドドアはスペーシアと同等の開口幅600mm、ステップ高345mmに設定され、予約ドアロック機能がスズキ初採用されている。軽乗用車マーケットでスライドドア採用車の販売が伸びていて20年度には過半数を超えたことも開発の背景にある。
内装には艶やかなカラーパネル(アイボリーとネイビーの2色)、カッパーゴールドのアクセントが添えられた空調ダクトが採用されている。また、ドアトリムにはステッチ風の模様が、天井トリムにはキルティング加工が施されている。ちなみに室内高はワゴンRより65mm高く、前席ヒップポイントも70mm高くなっている(後席は変わらず)。
安全面ではデュアルカメラ方式の衝突被害軽減ブレーキをはじめ、車線逸脱警報、後退時ブレーキサポート、前後誤発進抑制機能などが装備されている。また、車速5km/h以下でのすれ違い時に自動的に左側および前方の映像がナビ画面に表示される支援機能をスズキ初採用。このほか、ヘッドアップ・ディスプレイ、全車速追従機能付きのアダプティブ・クルーズコントロールも用意されている。
660ccエンジンにはスターター兼ジェネレーターとリチウムイオン電池が組み合わされ、おなじみのハイブリッド仕様に仕立てられている(廉価グレードを除く)。2WD車のWLTCモード燃費は25.1km/L。
ちなみにマガジンXでワゴンRスマイルの名称をスッパ抜いたのは1年半も前だったが、いざ登場した実車は意外にワゴンRとの関連性が薄い出で立ちで、別車種と呼んでも過言ではない。