関東マツダ幹部を直撃!!「1億円印紙横領事件」で。

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昨日、報道された「1億円印紙横領事件」。関東マツダの元従業員が印紙を横領、1億500万円あまりを換金して着服、昨日、さいたま地検が逮捕したと報じられたもの。本件について、昨夜から取材を進め、本日午後、関東マツダ本社で同社経営幹部に面会取材を行いました。

本誌の調べでは、黒田清隆容疑者は、関東マツダが埼玉マツダを統合し、現在の本社地である都内板橋区大山に新車営業部をまとめた2009年頃、それまで埼玉マツダの登録業務の責任者だったため、統合後もそのまま埼玉県の登録業務の責任者を続けていました。それからほどなく着服を始めたのではないかと考えられます。関東マツダのような大手ディーラーに対しては、重量税の納税額や検査手数料額が多額になるため、国と都道府県の印紙売りさばきを代行している各地の整備振興会では逐次精算ではなく、後払いとして取り扱います。後日、まとめて会社に請求される仕組みとなっているわけです。この決済を黒田容疑者が行っていたため、「ながらく発覚しなかったのではないか」(事情通)との見方があります。これらの点について、関東マツダの経営幹部は、「逮捕されたことを報道で知った。コメントのしようがない」と話しました。なお、黒田容疑者については、「就業規則に違反したので懲戒解雇した」こと、「背任の疑いで告訴した」こと、「昨年、さいたま地検が家宅捜索にきた」ことを認めています。

なお、マガジンXの取材では、少なくとも登録業務では、黒田容疑者以外にあとふたりが関わっており、すでに「配置転換されている」(前出・事情通)との未確認情報が寄せられています。かつて本誌では、2012年に関東マツダの修理工場で事故修理代金を保険会社に水増し請求していたことを追及しました。が、いまだ法令順守の意識が社員全員に浸透していないことが図らずも表面化する事態となってしまいました。取材継続中です。

取材・文・写真/神領 貢(マガジンX編集長)

 

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