WRC2016、VWが4 年連続4 度目のマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得

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2016 年世界ラリー選手権(WRC)第12戦の「ウェールズ・ラリー・グレートブリテン(ラリーGB)」が、10月27 日~30 日にディーサイドを中心に開催され、前戦でドライバー部門4 連覇を達成したフォルクスワーゲン・モータースポーツのセバスチャン オジェ選手は、他を寄せ付けない王者の走りでラリー・グレートブリテンでも4 連勝を記録するとともに、フォルクスワーゲン・モータースポーツの2016 年マニュファクチャラーズ・タイトルを確定させた。

フォルクスワーゲン・ポロR WRC は、これまで51 戦に参戦して42 勝をマーク、トップ3 フィニッシュは85 回を数え、WRC 史上最強のマシンと言っていいほどの戦闘力。

シーズン最終戦に定着していたラリー・グレートブリテンは、今年は日程が早まり、第12 戦として開催た。ルートは、中北部ウェールズにレイアウトされるお馴染みの手法が採られていたが、通常とは逆に走る構成。スペシャルステージ(SS:競技区間)には、過去一度も逆走されたことがない、あるいは1995 年以来の逆走、はたまた1997 年以来の使用など、新たな準備を整えてラリーに臨まなければならなかった。

森林を縫うSS は、WRC ドライバーにとって特に技術的には難しくないが、日没が迫ると夕陽が木立に見え隠れしてストロボのようになったり、移り気な天候によってグラベル(非舗装路)がマッド(泥濘)と化して非常に滑りやすくなるなど、さまざまな罠が待ち受けていた。

特有の難しさが待つラリー・グレートブリテンの総走行距離は1,295.94km、うちSS 距離は330.21km。また、金曜日のデイ1 だけでSS距離の半分以上を占める178.22km を走破することになる。

デイ1 は「ラリーGB」名物のウェット。その中でいきなり首位に立ったのは、1 番スタートとなったオジェ選手。轍のない路面を快調に走行、8 カ所のSS のうち5 カ所でトップタイム、残り3 カ所でもトップ3 タイムを叩き出し、2 位以下に37 秒以上の差をつけた。オジェ選手は、土曜日のデイ2 でもチャンピオンらしい走りを見せ、ここまでの15SS 中14 カ所でトップ3 タイムを記録、そのリードを揺るぎないものとした。

デイ3 は6SS の構成ですが、すべて短く、SS 距離は50km 強。オジェ選手は、危なげなく全SS を走破し、真っ先にフィニッシュランプに到着した。

 

■ FIA 世界ラリー選手権 第12 戦ラリー・グレートブリテン最終結果
1. セバスチャン オジェ/ジュリアン イングラシア(フォルクスワーゲン) 3 時間14 分30 秒2
2. オット タナク/ライゴ メールダー(M スポーツ・フォード) +10 秒2
3. ティエリー ヌーヴィル/ニコラス ジルスル(ヒュンダイ) +1 分35 秒4
■ FIA 世界ラリー選手権 マニュファクチャラーズ選手権ランキング(第12 戦終了時点)
1. フォルクスワーゲン・モータースポーツ 355
2. ヒュンダイ・モータースポーツ 285
3. M-スポーツ 154
4. フォルクスワーゲン・モータースポーツII 138
■ FIA 世界ラリー選手権 ドライバーズ選手権ランキング(第12 戦終了時点)
1. セバスチャン オジェ(フォルクスワーゲン) 247
2. ティエリー ヌーヴィル(ヒュンダイ) 143
3. アンドレアス ミケルセン(フォルクスワーゲン) 129
6. ヤリ-マティ ラトバラ(フォルクスワーゲン) 110

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