確報!世界シェア8%にこだわらない 中計「ニッサンM.O.V.E to2022」と命名!

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確報!世界シェア8%にこだわらない
中計「ニッサンM.O.V.E to2022」と命名!

日産自動車の第2四半期決算は増収減益となった。売上高5兆6525億円、前年同期比6.2%増、営業利益2818億円、同17.0%減、経常利益3695億円、同6.9%減だった。
上半期の世界販売台数は、273.3万台で前年同期比4.6%増だった。
通期の営業利益見通しは、前回発表から400億円引き下げ6450億円とした。完成検査不正の影響を考慮した。
中期経営計画の名前は、「ニッサンM.O.V.E to2022」と発表された。モビリティ、オペレーション エクセレンス、バリュー ツー カスタマー、エレクトリフィケーションを表す。6年後に売上高16.5兆円、持続可能な営業利益率6%、自動車事業のフリーキャッシュフロー累計2.5兆円とします。
質疑応答。
Q米国での苦戦が顕著になってきた。新興国は育成できなかった。
A過去の新興国への投資を刈り取れていない。中期経営計画の前半に大きな投資をしたが、足腰がついていかなかった。後半には事業運営はスムーズになってきた。ロシア、インド、ASEAN、ブラジル、中南米について、ブランド強化含めたマーケティングとセールスが、とくにインドが難しかった。広い意味での販売力強化が追いついていなかった。ダニエレ スキラッチ副社長がリードしている。ステディグロース、着実な成長を目指す。今度の中期経営計画も前半の3年間で着実に成果を出していく。
Q 短期収益を追求し過ぎたのではないか?
A これから掲げていくテーマは着実な成長と一定の収益率を確保すること。計画を確実に実行していく。ドライバーごとに取り組みを決めて、着実な成長を続けていく。大きな数字を出したけど、細かいことは申し上げていない。米国偏重は当たらない。結果的にアメリカの比率が大きいのは確か。ほかを成長させることがテーマ。中期経営計画の方針と理解して欲しい。アメリカの全需も1700万台前後で推移すると思う。利益だけを追求するのではない。利益は事業に対するスコアカード。問題があれば改善していく。
Q 完成検査不正への総括なしにはうまくいかないのではないか。
A 日本のモノづくりはコア。再強化していくことが必要。喫緊の課題。そこを毀損すると全体の計画も変わってしまう。もう一度、ベースがしっかりしているのか見ていく。
Q 販社や部品メーカーへの影響と進退は?
A 最終的な報告前の具体的な話は控える。
Q 生産再開のリカバリーは?
A 受注も減少している。登録ができなかったことで4割減だが、リーフの受注は9600台。10月の受注自体は昨年比8割で推移した。納期が分からないお客様に対して、数百台の単位でキャンセルされた。11月は第1週の分、影響は残るが年末までに状況は改善する。
数字よりも、本当に日産は大丈夫なのかの心配をされている。販社と一緒になって自信を持って売れるようにすることが大切。何があったのか報告することが重要。丁寧に説明していくことが大事。
Q ルノー三菱アライアンスで6年後1600万台目指すのは変わらないのか?
A アライアンスのことはあまり語れないが、現時点での見積もりであって目標ではない。幅を持っている。意味のある数字ではない。いまの段階では達成可能な数字なんだろうな。
コミットメント経営は、数字を引っ張っていくためのドライバーが重要であるとゴーン会長は言っていた。数字が走っちゃうので、アクションやドライバーに注力して欲しい。都度、プランを作ってドライバーごとの仕事をしていくのがパワー88の目的。今回はそれを強調したかったということ。
Q 米国市場について。
A 米国市場はかなり競争が厳しい。モデルイヤーの切り替えをうまくやれるか、第2四半期はハリケーンがあった。インセンティブ競争が厳しい中で、確実に収益を出すようコントロールしている。

ホセ ムニョス米国担当役員。ハリケーン、メキシコの地震の影響もあった。南西部、中央部に影響を受けた。1750万台をはるかに下回る水準だった。アルティマを減産した。インセンティブの増加を招いた。ローグスポーツを入れた。通期はもう少し楽観的になれる。

Q 前の中期経営計画から世界シェア、営業利益率は引き継ぐのか?
A 営業利益率8%というのは、将来を見据えて業界の中での健全なポジションは妥当。8%を維持できる能力が必要だろう。中国は比例連結。
世界シェア8%を目標とすべきではないと思っている。地域ごとの合計するとポテンシャルはあるが、あと少しとなった時に8%をやるかと言うとやりません!

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