SCOOP!保安基準不適合でノートやセレナの一部機能をひっそり廃止。でも価格は変わらず。

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日産がノート、セレナ、アリアに採用している一部の機能をランニングチェンジで廃止したことがわかった。
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廃止されたのは接近時アンロック&降車時オートロック機能だ。これはキーを携帯していれば操作なしでドアロックの施解錠が行われる便利な機構で、車両との距離が約1.8mの位置で作動する。
機構そのものはダイハツが過去に実用化していたこともあって問題ないが、作動時にハザードランプが点灯(点滅ではなく常時点灯)するアンサーバック機能が保安基準に適合していないことが判明したという。国内ではアンサーバック機能は3秒以下と定められているが、日産は4秒に設定していた。
では、なぜ日産は気づかなかったのか。「20年4月に急きょ法規が変更されたため、確認と対応が遅れたから」とディーラーに対しては説明している。

今回の機能廃止に伴う価格変更はない。また、オーダー済みのユーザーには機能が搭載されない旨の同意書に署名させているディーラーもあるようだ。さらに、今回はメーカーに非があるためキャンセルに応じて希望者には全額返金するという。ただ、販売現場の営業マンは「いらなければキャンセルに応じて返金してやる、という上から目線のメーカーの態度に疑問を感じる」と首をかしげる。

なお、日産広報部は「機能廃止は事実です。販売済み車両には必要な対応を準備でき次第、なるべく早いタイミングで行う」としている。

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