赤羽国交大臣、JR北海道、JR四国に各1000億円超の支援策を発表!!

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本日の閣議後定例会見で赤羽国交大臣はJR北海道、JR四国、JR貨物への新たな支援策を発表した。金額ではこれまでの支援策を大幅に上回るものとなった。ただ、「各社が手を抜いているとは夢夢思っていないが」と、経営が立ち行かなくなれば、国の支援を受けられるという安易な経営に陥らないよう、国としてもしっかり監督する姿勢を見せた。以下は支援策の概要と、本日の閣議後会見の要旨。

 

1)JR北海道、JR四国等に対する助成金交付等の支援期限を令和 12 年度まで延長 (2)JR北海道、JR四国等に対する支援策

●経営安定基金の下支え(運用益の安定的な確保) 2各社の中期経営計画期間内における支援の実施

●JR北海道(~令和5年度):1,302 億円 JR四国 (~令和7年度):1,025 億円 JR貨物 (~令和5年度): ,138 億円

●支援手法の拡充(青函トンネル・本四連絡橋のJR負担見直し、出資、利子補給、 DES 等)

赤羽大臣会見要旨。
JR北海道、四国、貨物の支援について。
沿線関係者と意見交換してきた。支援のあり方について考えている。年度末で10年の期限を迎える。支援の継続、拡充を令和12年度まで延長する。運用益を得られるようにする。
助成に加えて青函トンネル、本四架橋の負担を切り離す。従前よりも手厚い支援を行う。経営の自立をしっかり後押ししたい。
GoToトラベル事業について。
少なくとも6850万人泊、3115億円の補助があった。地域クーポン合わせて4063億円の支援となった。
1月11日までの予約分について今月27日までキャンセルを促すためキャンセル料を無料にした。旅行代金の5割、一泊あたり最大2万円を補助する。これまで以上に手厚い支援とした。旅行社経由分には旅行社に支援金を支払うが、平等になるよう配分するようルールを定める。
宿泊事業者に対しては、リネンや食材業者への配慮も促す。
周知を丁寧に進めるため、27日の24時まで延長することを昨日発表した。

質疑応答。
Q 今年を振り返って。
A 率直に言えば、振り返る間も無くあっという間に一年が経ったなと言う印象。8本の法律案、4本の予算案が成立した。余裕のない一年だった。中国からの日本人帰還、2月3日のダイヤモンドプリンセス号の感染者発覚から昼夜問わず対応した。
地域交通に対しても腰を据えてしっかり対応してきた。
激甚災害では、熊本県では未だに仮設住宅で不自由な生活を送られている。1日も早い復旧復興に取り組む。
総力戦で挑む防災減災取りまとめ。特に河川流域の治水対策を行なっている。首長からも合計15兆円を確保した。インフラ老朽化対策含めて取り組む。

バリアフリー推進では、バリアフリー法を改正なった。新幹線では世界最高水準。
高齢者運転対策ではサポカー補助、交通事故撲滅を掲げながら取り組む。
丑年は着実に進む年。現場主義で一生懸命取り組みたい。

Q 北陸新幹線の延伸部開業遅延について。
A 工期遅延、工費増は遺憾。工程管理、工費管理に問題あったと指摘された。業務改善命令を発出した。新たな体制のもとで適切に対応してもらいたい。一日も早い金沢敦賀間の開業に漕ぎ着けたい。原因をしっかり分析し再度こういうことが起こらないように取り組む。
Q 水島官房長が機構の副理事長に就く。半年での異動は異例。
A 総合的に勘案し、これだけの人材を送り込むのは、今回の事案に決着をつける思い。北村理事長の公認は公募する。決まり次第報告する。
Q 年末のコロナ対策について。
A 分科会からも年末年始を静かに過ごす提言が出されている。所管で協力してほしいと西村大臣から要請があった。それぞれの部局が油断することなく緊張感を持って対応する。
新幹線、航空便の予約状況は、新幹線は3割から4割、国内航空便は4割から5割。
全鉄道でお正月の終夜運転を取りやめた。各種の対策が取られており、移動そのものは安全だが、マスク装着など対応して欲しい。
Q JR北海道、四国の支援理由について。
A コロナもあり経営状況は厳しい。工期遅延交通機関として支えざるを得ない。まだ頑張れる余地があるのではないか。少なくない金額だが、意味を受け止めていただき、各社経営改善努力を行なって欲しい。
Q これまでの2倍の支援を決めた理由は?
A 広大で人口密度が低く冬場の気候も厳しい。人口減少、コロナで厳しい。観光のポテンシャルは相当あると思う。札幌、釧路、帯広など中核都市の活力が出て来れば、やりようによっては方法はある。国も大変だが、堪えどきとして頑張っていただき、新たな展開をしたい。
各社が手を抜いているとは夢夢思っていないが、国も一緒に頑張っていきたい。

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