21年春からの現地販売に向けて新型カングーの第一報がヨーロッパで発表された。現行2代目が登場したのは07年だったので、じつに13年ぶりのモデルチェンジである。
新型カングーの見どころは、センターピラーが開口部から取り払われて1416mmに及ぶドア開口幅が実現していること。ルノーはこれを「イージーサイドアクセス」と名づけている。荷室の容積は3.3立方メートルから3.9立方メートルに拡大(ロング仕様は4.2立方メートルから4.9立方メートルに拡大)。
内装には新型ルーテシアと同じく、スマホを連携させられるマルチメディアスクリーンの「イージーリンク」が採用されている。また、荷物を満載した時でも後方が確認しやすい電子ルームミラー、ブラインドスポット警告、前後パークアシストも新たに用意。
まだ詳細は発表されていないが、現行2代目と同じく2種類の長さ(標準とロング)、3つのパワートレイン(ガソリン、ディーゼル、EV)がラインナップされる。生産は引き続きフランスのモブージュ工場が担当する。
カングーは97年の初代デビュー以来、グローバル累計販売台数が400万台を超えていて、ここ日本でも根強い人気を維持している。すでに新型へのバトンタッチに備えて生産規模が縮小されていることもあり、日本国内ではタマ不足が発生しているほどだ。この3代目の日本導入は22年か? 詳細の発表が待ち遠しいね。