スクープ!! スズキが業販店に対してGW開店を「強要」ととれる鈴木修会長名の手紙を配布!!

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スクープ!! スズキが業販店に対してGW開店を「強要」ととれる手紙を配布!!

添付は昨日からスズキと付き合いのある整備業販店に撒いてまわっている書面だ。会見で謝罪した鈴木俊宏社長ではなく、鈴木修会長名で出されている。どちらがスズキを代表しているのやら。

「間もなく大型連休となりますが、この期間におきましてもできる限りのお客様対応と、指定工場、認証工場をお持ちの販売店様におかれましてはリコール作業を実施いただければ、スズキとしてこれに勝る幸せはございません」と書かれている。

この手紙をスズキ自販の営業マンが整備業経営者に手渡しながら、「ゴールデンウイークもリコール改修作業して欲しい」と依頼してまわっているわけだ。整備業経営者らからは、すでにゴールデンウイークの開店スケジュールも決まっている中で、「自分たちの不始末の尻拭いに資本関係もない独立したお店に対して、休日出勤を強要するのか」と怒りの声が挙っている。

もちろんリコール対象となっているスズキ車のオーナーからすれば、「1日でも早くリコール改修して欲しい」は人情だと思う。それでも「働き方改革」が言われる昨今、自分が休んでいるGW期間に「私は休むからあなたは仕事してくれ」と独立したお店に無理強いできるわけはない。図らずも系列販売会社を持つブランドと、売上げの7割を業販に頼るスズキのアフターサービス態勢の違い、弱点が浮き彫りになった形だ。

手紙をスズキ自販の営業担当者から受け取った業販店経営者の戸惑いは隠せない。「スズキから人気車をまわしてもらえなくなるのではないか」、「仕切り条件が悪くなるのではないか」など、クルマの販売取引き関係に悪影響がでるのが怖いのでどうしたものかと「悩んでいる販売店経営者は多い」(事情通)との声が聞こえる。

この手紙を配布していることについて、スズキは「あくまでもGW期間中にお店を開けていて、スズキ車のお客様がリコール改修を依頼された場合は対応して欲しいとの意味です」(広報部)と「GW期間中の対応を強制するものではありません。対応していただけないからと言って、お取引きになんら影響を与えるものではありません」(同)との説明だった。

それでもスズキ自販の営業マンにすれば、「早くリコール改修したい」気持ちが先走って言葉使いが命令口調になることもあるのではないか。読者の皆様、ご存知のとおり、メーカーは国に対してリコール改修の遅延により指導を受けたくない」(別の事情通)なのが本音だ。スズキの混乱ぶりが垣間見える出来ごとだった。

取材・文/神領 貢(マガジンX編集長)

https://www.suzuki.co.jp/recall/car/2019/0418/

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