自動車総連、目指す賃金の
絶対水準へ向けた要求進捗を強調!
自動車総連は今春闘の取り組み状況を発表した。
3月4日現在、自動車総連加盟1094組合のうち要求提出済みの単組は967組合。
「全体底上げを目指して取り組んでいる」(金子事務局長)と説明した。ポイントは4つ。
●絶対額を重視した取り組み。
●要求根拠の明確化。
●平均賃金要求でも昨年を上回る。
●維持分と改善分を含めた総額にこだわる。
個別賃金要求は640組合で、昨年を上回る。また、維持分と改善分を合わせて、集計可能な単組における平均要求額は7760円と、昨年を417円上回る。従業員299人以下の中小単組で相対的に高い水準の要求となっている。
上げ幅だけでなく、目指す賃金の絶対水準を意識した取り組み状況になっている。
以下は質疑応答の要旨。
Q 現状での経営側の受け止めは?
A 概ね理解は進んでいる。一方、4Qの業績は厳しいので、交渉も厳しい様相となっている。
Q 足元の経済状況は厳しいが?
A おっしゃるとおり。年明け以降、大変厳しい状況。前半は会社を取り巻く環境の共有だったので、厳しい。交渉の土壌としては噛み合った議論をしている。
Q 非正規改善要求の単組が減っているが?
A これ以降、数字は補填されていく。取り組みの勢いは昨年を上回っている。感触として取り組みが後退しているとの認識はない。
Q 高い要求を出した単組は?
A 主なには部品系と販売系。目指すべき水準を掲げ、その格差を埋めていくという考え方で取り組んでいる。
現状はそれぞれの役割、立場での主張を言っている段階。春闘は賃金だけでなく、やる気を高めるための働き方も議題に上がっている。