マガジンX 2026年3月号(2026年1月26日発売)に掲載された『ざ・総括。』の記事【ホンダN-ONE e:】がnoteにて税込300円で購入できるようになりました。また月額600円の定期購読ですべての記事を購読することもできます。以下は無料公開の冒頭部分です。続きを読みたい方はその下のリンクからご購入ください。
【ホンダN-ONE e:】
何となく、これがBEV
軽自動車のBEV(バッテリー電気自動車)が増えてきた。ホンダはRR(リアモーター/リア駆動)のホンダeを早々に生産中止し、FF(フロントモーター/フロント駆動)のN-ONE e:と商用メインのN-VAN e:に切り替えた。電力事情が危うい日本で、なぜか国と地方自治体の補助金は増額傾向にあるが、次世代自動車振興センターによる軽BEV補助金は据え置かれた。それでも東京都在住の場合は補助金額が100万円を超える。試乗したN-ONE e:は、現状での「軽の使われ方」からすれば性能はほぼ充分であり、本誌評価陣は「日本のBEVは軽が良いだろう」と言う。しかし…。
航続距離は実質200㎞
エンジニアリングコンサルタント(以下=エ) 読者の皆さん、本年もよろしくお願いします。本誌評価陣の諸君とも年明け初顔合わせだな。新年1台目の試乗車はホンダの軽BEV「N-ONE e:」だ。発売は2025年9月だった。その直後に開催されたジャパン・モビリティ・ショーには、中国・BYDオートが開発中の軽BEVを外観だけ見せていた。これから軽BEVは、日本のBEV市場を牽引する乗り物になるような気がする。そのあたりも含めて語ってほしい。
チューニングショップの社長兼エンジニア(以下=チ) 皆さんに乗ってもらった仕様は、2グレードあるうちの上級車「e:L」だ。車両価格は約320万円。ウチのお得意さんが社用車に買ったクルマで、昨年12月中旬の納車だった。オレもよく知っているホンダのディーラーから買った。N-VAN e:も注文したらしい。東京都の場合、事業用途だとCEV(クリーン・エナジー・ビークル)補助金を申請するよりも、LEVO(環境優良車普及機構)の補助金を申請するほうが得だ。令和7年度の国のCEV補助金は57.4万円で、地方自治体の補助金は東京都のZEV補助金だと約40万円もらえる。LEVO補助金ならN-ONE e:は120.5万円だ。この制度、オレは大反対だけれどね。
元部品メーカーのエンジニア(以下=部) 東京電力からは「電力需要が増える時間帯にはBEVの充電はやめてください」とメールが来ますからね。チグハグです。東京都はPV(太陽光発電)パネル設置を義務付けるという愚行に出ましたが、PVパネルの原材料は9割が中国製です。小池都知事は中国を儲けさせようとしているのでしょうか。
自動車業界の事情通(以下=通) PVは原材料も組み立ても国産を義務付けないとダメだ。補助金はBEVよりもPV製造事業者に出したほうが良い。で、日本の大方の地域はいまの電力需要を賄うのが精一杯で、そこにBEVが入ってきたらほぼ間違いなく火力発電を余計に動員することになる。BEVに補助金を出さなければならない理由がどこにあるのか。
ベテラン実験ドライバー(以下=T) 政治は「分かりやすさ」だから、期待しても無駄だよ。おそらく政府と東京都の担当部署だって、「電気自動車は環境にやさしい」などとは本心から思っていないだろう。しかし政治がからむと、ここがひっくり返る。小池都知事に「あなたはマージナル電源っていう言葉を知っているのか?」と尋ねたところで何も答えは返ってこないだろう。それに、このN-ONE e:の取扱説明書には、「CHAdeMO(チャデモ)の50kW急速充電に対応」と書いてあるが、充電器側が出力50kWでも、車載BMS(バッテリー・マネジメント・システム)側はそこまで受け付けないだろうし、そういうレベルの急速充電をやり続けたら、普通のNMC(ニッケル・マンガン・コバルト)系LIB(リチウムイオン電池)は2年で劣化が目立ってくる。LFP(リン酸鉄)系か、東芝独自のLTO(チタン酸リチウム)系なら長持ちするけれどね。
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