自工会が「新7つの課題」について記者説明会開催

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1月22日、自工会が「新7つの課題」について記者説明会を行った。写真のようにOEMの経営トップと記者が比較的近い距離で面と向かう機会だ。いわゆる会見のような一問一答式ではなく、日本基幹産業である自動車産業の世界での競争力を高めると同時に、クルマ社会における困りごとを企業経営者、メディア記者の垣根を超えて、知見を集約し競争と協業を実現していきたいとの佐藤恒治会長の思いが伝わるものだった。

説明会後に自工会広報幹部とも話した。「従来の会見ではどうしても演壇者からの回答を記者が引き出す」といった一方通行のやりとりになりがち。相互に意見を交わせる場を作るのはいかがだろうか」と話しておいた。

以下は説明会の要旨。無記名は佐藤会長の発言。

佐藤会長 片山前会長が築いてくれた連帯感、一体感の基盤を活かしながら具体に落としていく。行動で示すことにこだわっていきたい。スピード感を持って対処していくため、フレキシビリティを高めていく。
世界の自工会との連携を深めていく。国際連携をより重視して取り組むべき。メディアリレーションをより深く意義あるものにしたい。質を高める。

質疑応答。
Q 課題の優先順位は?
A 環境性能割は廃止の方向。需要喚起に役立つ。税制の議論を続けていく。サプライチェーン全体の競争力向上が大切。

片山前会長 熱量のある議論ををした。結論は出なかったが、「新」は「進化」した。雰囲気作りは少しはできたかな。今日は非常にスタートができた。

三部副会長 1と7が非常に重要(添付参照)。ルールが日々変わっている。今まで以上に自工会の役割は大きくなる。今年は大変な年になる。

鈴木副会長 片山前会長の方針を踏襲していく。日本の産業を元気にするよう取り組む。

エスピノーサ副会長 速いスピード多くの変化が起きている。アジャイルかつオープンな議論を行っていく。「新7つの課題」は最低限の取り組み。

設楽︎︎副会長 競争と協調について。個社がやるべきこと、まとまってやれることがある。近いうちに成果をお見せできると思います。

Q  BCP対策について。
A 供給力が大事。能登にも定期的に行ってる。災害は必ず起こると考えておく。
物流の安定化が大事。有事の際に役立つよう日頃から積荷情報を蓄積しておく。が、これが難しい。現状で業界として共有しているものはないが。

三部副会長 自工会だけでなく国も巻き込んで、体制を整えられるようやっていかなければならない。

Q 担当制を敷くのか?
A 全体で取り組む。
Qサプライチェーン全体での競争力向上はできるのか?
A鈴木 共通化の上で、使う、使わないをやっていく。物流は帰り荷が少ない。積極的に議論すべき。
A エスピノーサ 難しい課題ではあるが、議論を通して共通項を見出していきたい。世界は急速に変わっている。「コンポーネンツは共通化できない」は過去のこと。我々はひとつの船に乗っている。リーダー間の間で話すことが重要。世界経済のプロック化が進んでいる。
設楽副会長 部品の共有化が二輪車で進んでいる。個社ごとの価値観を入れていく。
片山前会長 やるしかない! やる前提で議論している。
三部副会長 半導体は色々ある。まずはベーシックな「アナログ半導体」から始める。サプライヤーはずっと同じ製品を作り続ける。技術革新が起きない。メモリーも同じことが言える。OEMもサプライヤーも協調領域はかなりある。

Q バリューチェーンの変革は?
A まだ十分な議論がされていないのが正直なところ。
鈴木副会長 各社レベルが違う。リーダー格の会社に追いつくか。自社は見劣りするレベル。まずは自己を評価すること。

Q 世界の自工会との連携は?
A マルチパスウェイに対して日本はリーダー国。国際的に浸透させていきたい。まずは会話を始めることが重要。

松永副会長 保護主義的な動きもあるが、もう一段高いレベルで各国と協調したい。

鈴木副会長 欧州のSSでは、多様な燃料を販売している。日本はできていない。日本として「マルチエネルギー」をどう推進するのか。「日本はこうやっているよな!」をやっていくべき。

Q 重要資源について。
A メチャメチャ難しい。「作り続ける」ことが最重要。資源の安定調達は大前提。
Q税制改正について
松永副会長 ユーザの声を大事にする。負担軽減が我々の目的。

取材・文/神領 貢

写真提供/自工会

 

 

 

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