100の議論より1の行動!
1月6日、新春恒例、自工会をはじめとする自動車関連5団体の賀詞交歓会が都内のホテルで開催された。交歓会終了後、1月1日付けで自工会の新会長に就任した佐藤恒治トヨタ自動車社長のぶら下がり会見が行われた。
佐藤恒治自工会新会長のぶら下がり会見の要旨は以下の通り。
変化の大きい、かつスピードが速い展開。結果を出していかなければならない。まず行動して汗をかく。国際競争力が重要。ブロック経済が進む中、日本の勝ち筋をどう見つけていくか。
関税については、皆さん、政治の努力によって、ある一定のレベルに収まった。が、事業環境が厳しいことには違いない。
Q 「新7つの課題」を策定した。
A 議論を繰り返した。どこにより注力すべきか。テーマに対するプライオリティ付けを行なった。経済安全保障の観点から対応を急がなからばならない。業界としてセキュア(=安全を担保)することで、ある種の協調を目指していかなければならない。スケールをとっていけるような連携をとって行かなければならない。
Q ベネズエラに対するアメリカの攻撃について。
A 邦人の安全確保が第一。
供給力について「構え」をしなければならない。
Q 会長人事について。
A いかに実践するか。CEOが関わるのは事業の直結性がベースにあったのだろう。協調領域でトヨタ社長ってどうなんだろう。メーカー14社の多様性を活かすために「トヨタ社長」はポジとネガがある。
Q 会長の選考過程について。
A 副会長として議論に加わっていた。認識としては「トヨタありき」の議論ではなかった。「新7つの課題」をどのように解決していくかが先だった。
「オールハンズ」、船の甲板に出て嵐を乗り切ろうの掛け声。多様性を目指す自工会にならなければならない。僕には言いやすいみたい。ある種の接着剤として選ばれたのではないか。
Q 賃上げについて。
A ずばり適正取引と価格反映。初年度は水を流しても流れなかった。ティアの深いところまで浸透するよう取り組む。回答が足りてない。自工会と部工会と連携する。
単純な賃金の話で終わらせない。雇用と成長と分配をバランスさせなければならない。お互いにどう努力するか労使で話し合うことが大切。組合がない企業が7割ある。
Q 「物流2026」について。
A まずは自ら生産性を上げること。古い慣習に流されない。共同物流やらなきゃいけない。秘匿性をブレークスルーしなからばならない。業界としてもっと協調領域を広げるべき。DXも含めてOEMがやれることはたくさんあるはずだ。
Q 国際競争力とは?
A 一番強いのは現場の暗黙知。ものすごくある。これをデータ化できれば。
「台数成長=企業の成長」を変えければならない。日本でしか食べさせられない情報をフィジカルAIに食べさせることで、日本にしかないものができる。
Q カーガイの佐藤さんの考える価値は?
A バッテリーEVを二次元で語るのではなく、お客様の求める「ホンモノの良さ」を提供する。安全で安心ってものすごく大切。マツダやスバルとも健全な議論をしている。多様性が強みになるようにして行かなければならない。
Q 「逆輸入」「輸入認証緩和」について。
A 開かれた自由な貿易環境をいかに作るか。日本は国連法規に準拠している副議長国でもある。残念ながらアメリカと中国は外にいる。グローバルない規格を良い方向に繋げていきたい。
Q BEVについて。
A 根っこはエネルギーセキュリティ。どれくらいのトランジションがあるか。エネルギー自体が変化している。co2を現実的にどう減らせるか。これまでのBEVは政策誘導的だった。まずはお客様にしっかり向き合うこと。電動化だけではお客様の心は動かない。
ひとつはインフラ。しっかり考えて行かないと普及しない。もうひとつはサスティナビリティ。電池のサーキュラーは業界挙げてやって行かねばならない。我々が手を突っ込んで、改善の場を作っていかなければならない。魅力的なBEVを作っていきます!
取材・文・写真/神領 貢(マガジンX編集長)











