「自賠制度を考える会」が繰戻しの要望書を国交省、財務省に提出

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「自賠制度を考える会」が繰戻しの要望書を国交省、財務省に提出

 

自賠責保険積立金繰戻し

返済ロードマップを示せ

 

本誌で幾度なく記事を掲載している自賠責保険の運用益積立金の繰戻し問題。一般会計に貸し出されたお金のうち実に5880億円(補正予算の13億円含まず)がいまだに自動車安全特別会計に返済されていない。

令和5年度は当初予算で60億円、年末の補正予算で13億円が繰り戻された程度だ。そもそも「繰戻し」の言葉もよく分からない。私たちが強制保険の保険料として支払った保険料は専用の「財布」である「自動車安全特別会計(特会)」にプールされている。そのお金を国は「財源が乏しい」からと借り出したのに、未だに返済残が6000億円近く残ったままだ。民間ならとうの昔に会社は潰れ責任者はクビになっているだろう。だが、財務省はそうした責任を全く取らないまま、いまだに「一度に返済するのは難しい」趣旨の発言に終始している。

 

12月4日、本日午前、「自賠制度を考える会(考える会)」が斉藤国交大臣に対して、貸した金の返済を強く求める要望書を提出した(写真)。

手交の冒頭、斉藤鉄夫国交大臣は、「来年度予算策定に向けて最後の折衝を政府内、特に財務省と行なっている。事故被害者とご家族が大変な思いで日々暮らしている。介護者なき被害者の生活についても重々分かっている。できるだけそうした気持ちに応えていく。事故のない社会に向けて幹部も一緒にお話しを伺う」と繰戻しへの決意を語ったものだ。
これに対して考える会の福田弥夫座長は、「繰戻しが今年度当初予算で60億円、補正で13億円行われた。着実な繰戻しが行われることを期待している。(先に要望書を提出した)財務省には繰戻しのロードマップを示すよう要望した」と応じた。

さらに手交後のぶら下がり会見では、「被害者救済が置いていかれたら困る。繰戻しと救済充実は表裏一体。6年連続で繰戻しがおこなわれた。13億円の補正は大きな進歩。(未返金は)5867億円になった。仮に毎年同じペースなら80年ほどで全額繰戻しが可能になるのではないか。財務副大臣は前向きな話をしてくれた。政治家の皆さんも大きな関心を寄せている」と、繰戻氏の加速化に意欲を示していた。

取材・文・写真/神領 貢(マガジンX編集長)

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