今年はトヨタ自動車系列を中心に不正車検が多く発覚した。基本的には売り上げ重視による手抜き整備が原因だが、一方で、保安基準そのものが現状に合っていないのではないかとの指摘がある。この点を11月25日、中山展宏(のりひろ)国交副大臣に聞いた。以下は会見要旨。
中山副大臣会見要旨。
Q 就任にあたっての抱負は。
A防災減災に取り組む。地域公共交通の確保維持の支援を行う。鉄道等のバリアフリー化、子育てしやすい環境整備。働き方改革で将来の人材確保につなげる。経済対策を迅速かつ確実に実施する。
Q住宅ローン減税について
A 景気にとって重要。会計検査院の指摘を踏まえ、来年度の税制改正で検討する。従来と同程度の支援を確保したい。各所に働きかける。
Q 運輸部門への燃料高騰について。
A 相談窓口を新たに設置した。
Q 公共交通分野は苦しい
A 鉄道、バス、離島航路にこれまでにない支援を行なってきた。補正予算案に盛り込むべく財政当局と調整している。
Q 自動車分野のカーボンニュートラルについて
A 電動化目標実現に向け多様な施策を講じている。貨物旅客部門でグリーンイノベーション基金を活用する。
Q 車検制度について。
A 法令違反は極めて遺憾。8月に検討会を立ち上げた。年度内に一定の結論を得る。技術の進展に即した見直しを行う。
Q バスタクシー業界について
A コロナ禍で制約のある中、ビジネス機会が減った。担い手不足に向け女性の参画などに努めたい。
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