2カ月前にマガジンXでスクープしたトヨタの超小型EVが正式発表された。既報のとおり、まずは法人や自治体を対象に限定販売され、個人向け販売は22年から始まる予定だ。税込み価格は165.0万〜171万6000円で、トヨタが自ら元町工場で組み立てを行う。
C+pod（シーポッド）と名づけられた同車は2490mm×1290mm×1550mmのコンパクトなボディをまとい、最小回転半径3.9mを実現。外板は軽量化を狙って樹脂で製作され、車重は670〜690kgにとどまっている。
リチウムイオン電池は床下に搭載され、後輪に駆動用のモーターが配備されている。満充電での航続距離は150km（WLTCモード測定値）。
普通充電に対応していてAC100Vコンセントが助手席足元に標準装備されている。また、充電口から電気を取り出せるビークルパワーコネクターもオプション（3万3000円）で用意。
超小型モビリティの安全基準に対応しており、全方位からの衝突に考慮しつつ歩行者傷害軽減ボディに仕上がっている。自転車や夜間の歩行者も検知可能なプリクラッシュ・セーフティ、インテリジェント・クリアランスソナーも装備されている。
C+podの発売に合わせ、充電設備工事とEV向け電力プランがひとつの窓口で申し込めるワンストップサービスを中部電力ミライズと共同開発。トヨタのカーシェアサービス「TOYOTA SHARE」を活用して観光周遊の促進を図るEVカーシェアも展開される予定だ。
