新型レヴォーグのEyeSightは視野角が従来品と比べて約2倍に広がったヴィオニア製の新ステレオカメラ採用だけでなく、車体の四隅にレーダーが埋め込まれている点も新しい。これによって見通しの悪い路地から出る際、運転席から見えない接近車両をいち早く検知することが可能になった。さらに、警報を無視してクルマを前進させるとブレーキが作動し、横から接近している車両との衝突を回避。
また、視野角が広がったことで右左折時の歩行者も検知可能になったため、横断歩道を渡っている歩行者を見落としてしまった場合にも同様にブレーキが作動する。いまのところ自転車の検知はまだ難しいそうだ。
全車に標準装備される新EyeSightには電動ブレーキブースターが用いられている。このブースターは応答性の高さが長所で、ブレーキを作動させるべきかどうか、クルマ側がギリギリのタイミングまで待ってから判断できるため、結果的に認識精度アップに貢献しているという。具体例として、これまでプリクラッシュ・ブレーキの衝突回避（または被害軽減）は前走車との速度差が約50km/h以下なら可能だったが、その速度差が約60km/hに向上。改めて体験したが、シートベルトが痛いほどの減速Gを感じることもなく、でも十分に強い制動力が働いて衝突前に停止できた。
上記の機能が作動する様子を短い動画にまとめました。ここからどうぞ。
