スズキが昨日、6月18日に国交省に届出た2件のリコール。
1件は フロントサスペンションの不具合61万件。不具合報告件数460件。平成25年から7年製造車。
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001348683.pdf
もう1件がエネチャージ車の不具合約97万件。不具合報告件数344件。平成24年から28年製造車。
合計で158万件の多さに加えて、不具合件数が3桁にのぼることが問題と感じた。これに対して国交省リコール監理室は、昨日のうちに、
●時間がかかったことと不具合報告件数が多いことについて
「スズキからは原因究明、不具合事象の再現などに時間を要したと聞いている」。
●今後の対応について
「リコール届出までに時間を要し、不具合件数も多くなっているので、スズキにはリコール届出までの経緯を振り返り、今後の早期市場措置につながるよう再発防止を促した」と、かなり厳しく見ていることを明らかにした。
添付はスズキのコメント。「予見性が乏しく原因究明に時間を要した」と釈明している。すでに販売店には顧客からの問い合せも来ていると言う。また、販売店も完成検査不正への対応がようやく峠を超えたばかりで、またぞろ大掛かりな作業になることへの不満が出ている。スズキは改めて品質管理体制を徹底することと行き過ぎたコストカットの見直しを考えて欲しいものだ。
取材・文/神領 貢(マガジンX編集長)