確報!日産の第1四半期決算
西川社長、着実な回復へ
「ピュアリテールを大幅に増やす!」
日産自動車の今年度第1四半期決算は売上高2兆3724億円、前年同期比12.7%減、営業利益16億円、同98.5%減だった。世界販売台数は同6.0%減の123.1万台となった。なお、年度見込みの売上高11兆3000億円、営業利益2300億円は変えていない。40円の配当予想も変えていない。
2022年度の中期経営計画最終年度には、売上高14.5兆円、営業利益率6.0%を目指す。
中国含む世界生産能力720万台、稼働率69%を2022年度には一割以上削減し、稼働率を86%にあげる。生産能力の削減にともない、1万2500人、1割の人員削減を行う。小型車、ダットサンを中心にモデル数を1割程度削減することも表明した。
期中に20の新型モデルを投入し、年間3%成長を目指す。
インフィニティ含めたブランドの再構築を新しい世代を中心に取り組んでいく。
質疑応答。
Q 決算は想定外なのか?
A 厳しい結果であると受け止めている。ホールセールをプッシュしないで小売を強化していく。卸売りが大きくないことは想定していた。販売会社の在庫は確実に減っている。一番厳しいことは想定していたが、やや想定を下回っていることは認めざるを得ない。
第2Qは足下は想定しているレベルに向かっていくのは可能だろう。
Q 通期の見通しは変えていないが。アメリカのリース資産の目減りの可能性は?
Aその通りだが、リース資産は利益が出ているくらい。
Q 西川社長が果たすべき責任は?
A 生産ラインについては、1本止めるものもあるし、二本とも止める場合もある。主に海外。ダットサン、小型車、パワー88期間中に車種を拡大したところを見直す。
果たすべき責任の大きなマイルストーンを果たした。出来るだけ早い段階に指名委員会に決めていただきたい。
Q 「着実な回復」をどのように見ていけば良いのか?
A まずは業績で見ていただくしかないが、特にアメリカについてはフリートを減らすと言うよりは「ピュアリテール」を大幅に増やしたい。小売は値引きが違う。米国の年間販売台数は140万台程度。
利益率4ポイント程度は改善できる。販売経費を大幅に引き下げる。フリートから小売り変えるだけでも相当違う。アメリカは生産コストが上がる見込みなので、固定費も見直していく。拡販ではないので販売が上振れれば利益はさらに増える。
関さん
8ラインの中身は控えさせていただく。
西川さん
私は言っちゃいたいんだけど。インドネシア、スペインも一部のラインを止めている。18年から19年にやっている部分。